2021年頃から50万円台といった水準が当たり前となってきた1964年モデルの復刻カレラ。
近年、これら復刻カレラの中で最も先に値動きし、なおかつ高い相場となっているのが黒文字盤(CS3111)ですが、銀文字盤を取り上げていなかったので、今回2019年ぶりに銀文字盤、すなわちCS3110を紹介したいと思います。
この時計、筆者が惚れて2000年に新品購入してから、現在まで持ち続けているのですが、長らく相場が変わらなかった経緯があります。
2000年当時、このCS3110を買った筆者は「売らない」と決め込んでいたため、定価で新品購入。その際の定価は税別25万円でした。
それに対して、当時中古は税別13万円程度といった価格で売られていました。
さて、それから15年が経過した2015年、このCS3110はどうなっていたかというと、その相場は約15万円。長い間相場が変わらなかったのです。
しかし、2018年になるとCS3110は約25万円に上昇。それからは値動きするようになり、2018年には30万円台となっていました。
ただ、2019年には30万円以下となるなど、やや相場が落ち着かない状態が発生。
2020年頃までそういった雰囲気だったといえますが、2021年からは再び上昇傾向になったといえます。
では、そんなCS3110の現在水準はというと、約48万円という様子となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年12月 の安値 |
2023年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
タグホイヤー
カレラ CS3110 |
中古 | 3年 11ヶ月 |
¥299,999 | ¥489,500 | 189,501 | 163.17% |
1964年復刻カレラは、2021年以降、全体的に50万円程度といった水準になっていますが、このCS3110の現在水準もそれに沿った状態だといえます。
なお、2016年頃までこのCS3110は10万円台中盤といった水準で難なく購入可能だったため、その頃買った方は「凄い値上がり体験」となったことだと思います。
また、2000年に新品定価で購入した筆者自身も、約23年という長い期間を経て価値が2倍となる経験ができている状態でもあります。