現在のタンクアメリカンにはSSモデルが存在するようですが、かつてのタンクアメリカンはK18もしくはプラチナのみといったラインナップ。ロレックスでいうデイデイトのような存在だったといえます。
そして、その最上位に君臨するモデルがプラチナだったわけですが、その一部モデルの文字盤には「CARTIER PARIS」と記載。これはCPCPモデルの特徴だといえます。
CPCPは、コレクションプリヴェカルティエパリという長いシリーズ名の略。1998年から約10年ラインナップされたカルティエの最高級ラインであります。
ただ、CPCPといえども2020年頃まで、中古相場ではそこまで評価が高くなく、実際このタンクアメリカンのプラチナモデル、W2604351も2017年時点では60万円台という価格帯で普通に売られていました。
タンクアメリカンには、LMといったメンズサイズの他に、SMといったレディースサイズが存在。画像では似たように見えてしまうため、相場を比較するさいはLMサイズといった確認が必要であります。
さて、そういった確認をしっかりした比較が以下の通りであるわけですが、これを見ても「なにかの間違い?」と思ってしまうほど、このW2604351は、近年大幅上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年6月 の安値 |
2023年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
タンクアメリカン W2604351 |
中古 | 6年 5ヶ月 |
¥615,558 | ¥4,590,600 | 3,975,042 | 745.76% |
このW2604351という型番は、“プラチナ、LMサイズ、革ベルト”のタンクアメリカンを示すわけですが、2017年まで60万円台という相場だったのが、現在ではなんと450万円台に変化。
2017年6月⇒2023年11月現在における変化は、実に約397万円の上昇。残価率は約745%という水準であります。
2022年頃から凄まじい伸びをするカルティエが見られるようになったといえますが、このプラチナのタンクアメリカンは、記録更新といえるかと思います。
これまで記事でお伝えした急上昇カルティエは、
といったところでした。
それに対して、このタンクアメリカンW2604351は、2017年6月⇒2023年11月の残価率が745.76%ですから、圧倒的という感想になります。