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現在相場考察

「はっきり高くなった」といえる状態、アップストリームG0A27050

2023年12月13日更新
ピアジェのアップストリームG0A27050について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年11月の安値と2023年12月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥189,840だった。

アップストリーム G0A27050についての考察(2023年12月)

ピアジェアップストリームは、2001年に出た「SSのスポーツモデル」といったキャラクター。

当初は、パテックフィリップでいうノーチラス的な“ポロ”対する、アクアノート的な存在といった感じでアップストリームが存在していたわけですが、その後の複雑なモデル展開によって、その構図を覚えている人は少ないかと思います。

そういったことがあってか、アップストリーム「マニュアファクチュールのラグスポ」というキャラクターながら、長年安価な価格帯で購入可能といった状態が続いていました。

最初にアップストリーム3針モデルを記事で紹介したのは2015年8月のことですが、その際の水準は約46万円。その時点でも筆者は「お得感がある」という趣旨を書いたわけですが、その後アップストリーム値下がり傾向となっていきます。

2017年から2021年頃まで、アップストリーム3針は、自社製自動巻ムーブメントを搭載しているにも関わらず、約39万円といった水準で購入可能だったのです。

そんなアップストリームでありますが、2022年からは久々に上昇傾向に転じ、11月時点でこのスレートグレー文字盤は約46万円に達していました。

ちなみに、SSの3針アップストリームには、スレートグレーと銀文字盤が存在しますが、2016年時点では銀文字盤のほうが高値。2016年4月に銀文字盤は約49万円という状態でした。

2022年11月において、スレートグレー文字盤は約46万円に達していたものの、「アップストリームが高くなった!」とはいえない状況でした。

そんなアップストリームでありますが、現在の様子は2016年水準と比べても「はっきり高くなった」といえる状態に変化。

このG0A27050の現在水準は、なんと約65万円に達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ピアジェ アップストリーム 27050 グレー メンズ PIAGET (中古)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年11月
の安値
2023年12月
の安値
変動額 残価率
ピアジェ
アップストリーム
G0A27050
中古 1年
1ヶ月
¥468,160 ¥658,000 189,840 140.55%

筆者は、2003年頃からアップストリームの相場を追っていますが、「デビューしたて」という当時の中古相場は56万円程度だった記憶があります。

そして、2005年には39万円といった中古個体が出るようになっていました。

ですから、アップストリームの中古相場は長年30万円台40万円台といった水準だったわけで、今回の60万円台になったという変化は「中古ピアジェ相場」にとってとても重要だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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