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現在相場考察

今では150万円台といった状態、ゴールデンエリプス 3848J

2023年12月21日更新
パテックフィリップのゴールデンエリプスについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年2月の安値と2023年12月の安値を比較し現在相場を考察。この6年10ヶ月での変動は¥920,880だった。

ゴールデンエリプス 3848Jについての考察(2023年12月)

筆者がゴールデンエリプスに強い興味を持ったのは2016年秋のことでありますが、その際ゴールデンエリプスがどういった立ち位置だったかというと、「安い順にパテックフィリップを並べたら、そこにある」といった状態でした。

当時、パテックフィリップの中古相場は、ロレックスでいう5桁世代にあたる年式の手巻きカラトラバ110万円台~といった相場。自動巻となると130万円台~といった感じでした。

それに対して、ゴールデンエリプスはどういった状態だったかというと、手巻きのメンズサイズが50万円台という価格帯。

そこには、3848といった手巻きのゴールデンエリプスがあったわけですが、YGでもWGでも、青文字盤でも白文字盤でも50万円台といった価格帯で普通に売られていたのです。

当時でも、パテックフィリップが50万円台で購入可能」というのは激安だったといえるわけですが、それでもそれら50万円台ゴールデンエリプスがすぐに売れるというこはなく、筆者が気になって眺めていても「数ヶ月ぐらい前から見ている個体がまだ売っている」という状態でした。

その後、筆者は手巻きのエリプスではなく、自動巻の3738/100J-012を購入したわけですが、それを買った2017年秋時点でも、手巻きの3848Jは50万円台で売られていたのです。

実際、筆者が自動巻エリプスを購入したお店では、手巻きの3848Jが約59万円で売られており、購入する際に2つを並べて「どっちも買いたい」などと思ったぐらいです。

しかし今、その時50万円台だった3848Jがなんと約151万円という水準にまで上昇している様子。

かつて、「自動巻と併せて買ってしまおうか」と思った筆者は、買わなくて後悔している次第であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年2月
の安値
2023年12月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ゴールデンエリプス
3848J
中古 6年
10ヶ月
¥598,000 ¥1,518,880 920,880 253.99%

手巻きのゴールデンエリプスは、2020年頃から評価の兆しが見られるようになっており、WGの3848Gについては、2020年3月に記事でお伝えした時点で83万円となっていました。

そして、その後も手巻きエリプスは上昇し続けた結果、現在ではYGが150万円台といった様子。

2019年頃まで、60万円前後といった水準が長らく続いていたといえる手巻きのゴールデンエリプスでありますが、今では150万円台といった状態に変化。5年前水準に対しておおよそ100万円プラスといえるような状態に化けてしまったのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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