初代年次カレンダーのローズゴールドモデル、5035Rは2005年に買って11年所有して楽しん約44万円という値上がりを楽しめた時計。
年次カレンダーはパテックフィリップの「コンプリケーテッド」、すなわち通称プチコンに相当するモデル。プチコンといっても「年次カレンダー」という通り、機構をシンプルにした画期的な“永久カレンダー”。永久カレンダーといえば、パテックフィリップのグランドコンプリケーションであるのはもちろんのこと、トゥールビヨンやミニッツリピーターと並ぶ1000万円クラス腕時計の王道機能。
そして、パテックフィリップ+永久カレンダーという腕時計が現在約200万円。
11年前と比べて40万円以上値上がりしたものの、現在価格は他の時計と比較して非常に安いと言っても良いのではないでしょうか。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2005年夏頃の安値(タイムトンネル) | 2016年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
年次カレンダー 5035R |
中古 | 11 | ¥1,598,000 | ¥2,039,000 | 441,000 | 127.60% |
ちなみに、2005年ごろのアクアノートやノーチラスの38mmサイズ+ブレスレットの相場は約100万円といったとこ。
その頃、約160万円だったのがこの年次カレンダーですが、本来のパテックフィリップの序列からいうとそれは普通のことです。
そして、それからアクアノートやノーチラスはかなりの値上がりを開始。アクアノートは約200万円、ノーチラスは約300万円という相場になりました。
そこで気づくことが1つ。
かつて年次カレンダーより安く年次カレンダーよりもグレードも機能も下の時計が、なんと年次カレンダーより高くなっているということ。
これは、年次カレンダーが今「買い」であると判断する強い要素となります。
まして、他のプチコンがどれも年次カレンダー5035より高い模様。
全体的にパテックフィリップが高めで、「買い」なモデルがなかなか無い中、この5035Rは買いといって良いでしょう。
5035、かつては最も人気があったプチコンプリケーションですが、近頃はデザイン的に5396のほうがだいぶ人気のある様子です。
他の年次カレンダーと比べると人気がないというのは仕方がないでしょうが、それでも他のプチコンプリケーションよりはるかに安い現在相場は“安すぎ”とも思えます。
人気のないこの5035ですが、特にこのローズゴールドモデルは非常に品があって美しい見た目だと思います。
ということで、数年後に現在相場を見たら「あんなに安かったのか」と思うことになるかもしれません。