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現在相場考察

ピーク水準に対して下落幅が弱い、デイトナ116505A

2024年4月7日更新
ロレックスのデイトナ116505Aについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年3月の安値と2024年4月の安値を比較し現在相場を考察。この2年1ヶ月での変動は¥-2,812,000だった。

デイトナ 116505Aについての考察(2024年4月)

従来、デイトナのダイヤ文字盤モデルは“ポイントダイヤ仕様”、すなわちリファレンス末尾が『G』のモデルのみといった展開でしたが、2010年代になるとプラチナとRGモデルに“バケットダイヤ文字盤”が用意されるようになりました。

従来、ダイヤ文字盤の相場は、通常文字盤デイトナとあまり差がなかったといえるものの、バケットダイヤ仕様は、見た目の豪華さと人気度の高さから、通常文字盤よりも“明らかに高値”となっている様子があります。

さて、そんなバケットダイヤの中でも、RGの116505Aはさらに“強い”と感じさせる要素が存在。

それが、2022年3月頃につけたピーク水準に対して、下落幅が弱いという点であります。

2022年2月3月といえば、多くのモデルが「過去最高値更新」となった時期でありますが、その頃と比べると残価率が60%台といった数値が珍しくありません。

特に、雲上ブランドのラグスポはそういった傾向が見られ、ノーチラスなどの残価率(2022年2月⇒現在)はまさに60%台であります。

また、バケットダイヤ文字盤のデイトナでもプラチナの116506Aは、2022年3月⇒現在までの残価率が約64%。天下のデイトナでもこういった数値であるわけです。

しかしながら、同じバケットダイヤでも、このRGの116505Aは、全く異なる数値。

2022年3月時点で116505A1188万円という水準に達していましたが、現在水準は約906万円をキープしており、この間の残価率は約76%となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年3月
の安値
2024年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
116505A
中古 2年
1ヶ月
¥11,880,000 ¥9,068,000 -2,812,000 76.33%

2022年2月3月といった時期に1000万円以上といった価格帯になっていた116505Aですが、そこから現在までの残価率が76%という数値であるのは、かなり強いといえるかと思います。

他にも2022年2月3月⇒現在までの残価率が70%台となっているモデルはありますが、この116505Aのように、当時の価格帯が1000万円以上だったというモデルは多くありません。

そういった意味で116505Aは、1000万円以上といった高価格帯になっていた経緯がありながらも、下落幅が弱いという特徴があるわけで、何かと強いモデルだと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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