「GMTマスター」の最終モデルである16700。“II”でない16700には、『黒赤』がなく、『青赤』か『黒』ベゼルのみの展開となっています。
1956年に登場した「GMTマスター」でありますが、1983年に「GMTマスター2」が登場。当初は、クラシカルな16750と、当時最新鋭の16760(通称:ファットレディー)という見た目の棲み分けがなされていたわけですが、5桁世代からは、見た目が「そっくり」となっていました。
そのためか、「GMTマスター」は1999年をもって廃止。その最終モデルが、16700のA番であります。
今回、記事でお伝えするのは「A番」というわけではなく、『青赤ベゼル』を有する16700の現在相場。
前回、16700(青赤)をお伝えしたのは、昨年1月でありますが、その際は約140万円に値下がりしていた様子がありました。
そんな16700(青赤)でありますが、現在水準は約158万円に回復しています。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年1月 の安値 |
2024年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター 青赤ベゼル 16700 |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥1,403,000 | ¥1,583,000 | 180,000 | 112.83% |
2022年9月まで、16700は「ずっと上昇傾向」といった様子がありましたが、2023年1月に「値下がり傾向」となった経緯があります。
この16700青赤ベゼルは、2022年2月水準が約152万円だったのに対し、2022年9月は約164万円に上昇。人気スポーツモデルの多くは、2022年2月頃が「過去最高値」であるのに対し、16700は9月になっても上昇が続いていたのです。
それが、2023年1月になると16700は下落。その際、約140万円となっていました。
そして今回、16700(青赤)は、約158万円となっているわけですが、これは2022年9月のピーク時に近い状態にまで回復したといえるかと思います。
なお、GMTマスターシリーズは、現行の『青赤』、126710BLROが近頃、上昇傾向となっている様子があり、その相場は現在、330万円台となっています。
16700は、今回“過去2番目に高値”といった状態になっているわけですが、それでも現在水準は126710BLROの半値以下。
現在、「青赤」という要素は大人気といえるわけですが、その「元祖(の最終型)」を現行モデルの半値以下で購入できるというのは、穴場だと筆者は思います。