文字盤上部に存在するアウトサイズデイト、中央には大きく「ランゲ&ゾーネ」と表記、そして下部にはスモールセコンド。このシンプルな組み合わせながら、大きな個性を感じさせるサクソニアは、とても魅力的なモデルだといえます。
しかし、前回この105.022を取り上げた2017年11月時点では、約115万円という水準。当時の記事でも触れたように、105.022が115万円というのは2017年時点の感覚でも「相対的に安い」といえのです。
2017年において、105.022はいくつかの中古個体が存在。また、いつでも中古在庫があるといった感覚があ、珍しい存在という印象ではありませんでした。
それが、2019年頃から中古相場から在庫が消滅。
今や105.022は、あまり見かけないモデルとなったわけです。
そして今、久々に105.022が出現しているわけですが、その価格はどうなっているかというと、なんと約357万円といった状態。
前回105.022をお伝えした2017年11月水準に対して、約241万円もの値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年11月 の安値 |
2024年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ランゲ&ゾーネ
サクソニア 105.022 |
中古 | 6年 5ヶ月 |
¥1,152,600 | ¥3,570,600 | 2,418,000 | 309.79% |
2017年11月⇒現在にかけての105.022の残価率は約309%。約3倍といった状態になっているのです。
ランゲ&ゾーネは、2015年から2020年頃まで長らく値動きしなかった傾向がありましたが、2021年からランゲ1を中心に値動きするように変化。
そして、2022年には“さらなる上昇”となっており、ランゲ1の中古相場は現在、ざっくり400万円前後といったところになっているといえます。
ちなみに、2020年頃まで、ランゲ1で最も安価な中古相場となっていたのが101.021で、何度も200万円割れといった状態が見られました。しかし今では、約377万円~といった状態であります。
特に2022年から全体的に高値となったランゲ&ゾーネであるため、筆者としてもサクソニア105.022がどうなっているか気になっていたのですが、「他のランゲ&ゾーネに負けていない」状態となっていたことが分かったといえます。