このところ、オメガではスピードマスター系の上昇が目立っていますが、その一方、同じスポーツ系であるシーマスターは、それよりも地味という印象があります。
ムーンウォッチ3570.50と兄弟的な存在といえるのが、シーマスタープロフェッショナルの2531.80でありますが、ムーンウォッチほどの値動きをしていない傾向があります。
2531.80は、「プロフェッショナル」というだけあって、現行当時(2000年代前半)の新品実勢価格はムーンウォッチと約3万円の差といった状態。しかし、2017年以降はムーンウォッチとの差が広がっていくばかりだといえます。
ムーンウォッチは、年々値動きする傾向があり、2016年時点では22万円程度だったのが、今や約53万円といった状態に達しているのです。
それに対して、この2531.80は、2020年に「20万円台になった」ということに驚いたという状態で、それからしばらく目立った動きがなかったといえます。
そんな2531.80でありますが、今、その相場が変化している様子。
2531.80のボトム付近には、Bランク以下の個体があるため、ボトム価格だけを見てしまうと2020年水準とそこまで変わっていないように見えてしまうのですが、ABランク以上個体のボトム価格は、今、なんと30万円台に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2024年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
シーマスター プロフェッショナル 2531.80 |
中古 | 3年 10ヶ月 |
¥217,800 | ¥305,800 | 88,000 | 140.40% |
2020年において、「20万円台になった」と驚いた2531.80が、今や「30万円台になった」という状態。依然としてムーンウォッチとの差はあるのですが、シーマスタープロフェッショナルもきちんと値動きしていることが重要だといえます。
ちなみに、2001年において、ムーンウォッチ(3570.50)は約17.6万円、2531.80は約14.5万円という新品実勢価格でした。
その比率を現在水準に当てはめた場合、3570.50が約53万円だったならば、2531.80は43万円程度が適正ということになります。
20年以上前と現在で価値観が”同じ”だとはいいませんが、それでも、2531.80はさらなるポテンシャルを秘めていると思います。
また、GMTの2538.20が2022年に40万円台になったということからしても、2531.80の現在水準はまだお得感があると感じます。