2021年頃から、ブランパンの中古相場が目立って上昇するようになり、特にスポーツ系の値動きは以前よりも派手になったといえます。
2000年前後に現行だったトリロジーのエアコマンドは、2019年頃まで50万円台といった状態が長らく続いていましたが、2021年以降は「上昇⇒上昇」といった動きに転じ、今や100万円程度となっているのです。
また、同じトリロジーシリーズの3針やGMTについても上昇が見られ、いずれも80万円以上となっている様子があります。
さて、今回お伝えするのは、それらと同世代のクロノグラフモデルなのですが、これはエアコマンドと基本的に同じ内容のムーブメントが与えられたレマンのフライバッククロノグラフであります。
これまでの相場は、エアコマンドよりもやや安価といった事が多く、たとえば、エアコマンドが55万円程度だったならば、レマンは48万円程度といった感覚がありました。
そしてそういった関係はエアコマンドが目立った上昇となった後にも続き、2021年にエアコマンドが約72万円となった際には、レマンも約67万円に上昇していたのです。
では、エアコマンドが100万円程度といった状況の今、レマンフライバッククロノグラフはどういった相場になっているかというと、その答えは約79万円。
これは、以前よりも「エアコマンドと相場差が広がった」といえる状態だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年4月 の安値 |
2024年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブランパン
レマン フライバッククロノグラフ 2185F-1130-71 |
中古 | 3年 2ヶ月 |
¥678,000 | ¥797,280 | 119,280 | 117.59% |
こういった状況を考慮すると、このレマンフライバッククロノグラフは現在、お得感が強いといえます。
また、トリロジーフィフティファゾムスやGMTとの差からも、そういった感覚はより強く感じます。
以前であれば、レマンフライバッククロノグラフは、フィフティファゾムスやGMTよりも「やや高値」となっていたはずですが、現在それらよりも「安い」のです。
また、フライバッククロノグラフというメカニズムは、「高いモデル御用達」といえるのですが、そんな機能が約79万円で手に入るというのも魅力的だといえます。
ですから、現在レマンフライバッククロノグラフは、様々な観点からしてお得感があるといえ、魅力的な存在だと思います。