44mmの白文字盤ルミノールマリーナは、ぱっと見た感じそんなに希少な時計には見えませんが、実は2001年で生産終了されているモデル。
なぜ珍しく見えないのかというと、2002年より登場した後継モデルのPAM00113がごく最近まで生産されており、現在でも新品で売られているからです。
PAM00003とPAM00113の違いは裏蓋が“裏スケ”仕様かどうかの差。
つまり、この両者に大きな違いは無いのです。
ただし、パネライには2つ価値が付くポイントがあります。
それはプレヴァンドームとトリチウム文字盤という存在です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年11月 の安値(ヤフオク) |
2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ PAM00003 |
中古 | 6年 0ヶ月 |
¥393,750 | ¥429,840 | 36,090 | 109.17% |
PAM00113の場合、2002年の初期モデルより10年以上に渡って生産されましたが年式による大きな仕様違いというのはありません。
一方、PAM00003にはプレA、トリチウム仕様のA番B番、C番の一部のトリチウム仕様、それ以外と数多くの仕様が存在。
評価も個体によって様々です。
この現象、ロレックスのエクスプローラ(14270と114720)やデイトナ(16520と116520)とも似ています。
時計ファン以外には差がわからないけれど、時計に詳しくなれば納得できる細かい仕様違いの存在は、その時計の面白さをより一層広げてくれます。
そのため、PAM00003はパネライが全体的に安かった2010年頃でも約40万円というかなり高い相場だったのです。
ちなみに当時のPAM00113の相場は25万円前後。
裏スケという付加価値が加わったPAM000113よりPAM0003のほうが高かったのです。
しかし、最近両者の相場差はほぼ似たようなものとなっています。
PAM00113は約25万円から40万円前後という相場に変化したのに対して、このPAM00003は2010年とほぼ同じ相場です。
PAM00003、細かい仕様違いが存在するという点や2001年で生産終了された初期のパネライということもあり、面白いモデルではあるのですが、裏スケのPAM00113より10万円以上高かったというのは、少し高すぎたような気もします。
よって、PAM00113とほぼ同じ水準という現在の相場は適正だと判断します。
近年、パネライ相場が全体的に上がったという印象がありますが、PAM00003は安い時期と相場が変化していないため、実は“買っても良い”時計なのです。