長らく、青文字盤もしくは青いベゼルはステンレスでは選択することのできない色であり、青ベゼルは金色との組み合わせでしかありえないというのが常識でした。
例えば、ロレックスのデザインを真似た安価な腕時計が黒ベゼルに加えて青ベゼル仕様を展開していたとしても、なんだか非常にニセモノ感が強い印象になっていたのです。
よって、青サブといえばイエローゴールドと青の配色が美しく、銀色+青はありえないと配色いうイメージを多くの人が抱いていたことでしょう。
しかし2008年、サブマリーナ史上初めて銀色+青という配色のモデルが誕生しました。
そしてそのモデルは、ホワイトゴールド製というもう一つの“初めて”の要素があったのです。
それがこのサブマリーナ(ダイヤなし)の最高級モデル、116619LBです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年5月 の安値(ヤフオク) |
2016年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 116619LB |
中古 | 6年 6ヶ月 |
¥1,700,000 | ¥2,500,000 | 800,000 | 147.06% |
この116619LB、先の通り
という配色のため、登場した時から大注目のモデル。
しかもオールゴールドという豪華なモデルなため、もとの値段が高いのです。
よって、流通価格は他のサブマリーナと比べてずば抜けて高いという印象。
現在の250万円という価格と比べて2010年の170万円という水準は、とても安いようにも思えます。
しかし、2010年の感覚としては5桁リファレンスの金無垢サブマリーナが100万円以下というのも当たり前だったため、170万円もするこの116619LBは割高だったのです。
けれども、その際買っていれば80万円という脅威の値上がりを体験。
80万円というと、エルプリ搭載のパネライを買っても自動巻のオーバーシーズを買ってもお釣りがくる額です。
ホワイトゴールドブレスレットのスポーツロレックスが最初に出たのは2004年とまだまだ最近のこと。
と一気に出たのではなく、数年ごとにポツポツ出てきたという印象です。
ちなみに、ヨットマスター2にもホワイトゴールドモデルがありますが、新しいモデルのため上記モデルと比べるとホワイトゴールドモデルが出たというびっくり度は弱めです。
特に、サブマリーナやGMTマスター2にホワイトゴールドモデルが追加されたのは長い歴史の中でごく最近だということ、そしてホワイトゴールドでしか選択することとのできない配色がより一層希少性を感じさせ、大きなインパクトを与えています。