腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

2022年3月水準に対して104万円高、シーマスター2198.80

2024年8月21日更新
オメガのシーマスター2198.80について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年3月の安値と2024年8月の安値を比較し現在相場を考察。この2年5ヶ月での変動は¥1,040,000だった。

シーマスター プロフェッショナル 2198.80についての考察(2024年8月)

2000年前後に現行だったシーマスターでは、120mやプロフェッショナルにK18モデルが用意されていました。

当時の新品実勢価格は、120mが13万円程度、プロフェッショナルが15万円程度。これらはステンレスの価格なのですが、そういった価格帯のモデルにK18が用意されていたというのは意外性があります。

ステンレスでは安価な価格帯だったとしても、K18となると『決して安価ではなかった』ため、こういった価格帯モデルのK18は、新品時にあまり売れなかったと推測できます。

実際、現在の中古市場でもこの世代のK18オメガの流通数は少なく、年に1度出現するかどうか、といった感覚があるぐらいです。

しかしながら、そういった希少性が、近ごろの中古相場では評価されるようになり、3針プロフェッショナルのK18モデルである2153.80は、2022年⇒2024年でも上昇傾向となっている様子があります。

さて、今回お伝えするのは、2153.80と同世代のクロノグラフK18モデル、2198.80

ちなみに、クロノグラフのプロフェッショナルは、SSの新品実勢価格が約20万円と、3針よりも高値で、当時のシーマスターフラッグシップ的な役割だったといえます。

では、そんなクロノグラフのK18モデル、2198.80の相場はどういった状況なのかというと、現在297万円といった様子。

これは、2022年3月水準に対して104万円高といった状態であります。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
OMEGA オメガ シーマスター ダイバー300クロノ 2198.80 金無垢 メンズ 腕時計(2120500203935)【200】C

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年3月
の安値
2024年8月
の安値
変動額 残価率
オメガ
シーマスター
プロフェッショナル
2198.80
中古 2年
5ヶ月
¥1,930,000 ¥2,970,000 1,040,000 153.89%

この世代のオメガのK18モデルや、タグホイヤーのK18モデルは、「K18の希少性が高く、相場も高値」となっている傾向がありますが、まさにこの2198.80もそういった事例の1つだといえます。

ちなみに、現在これのSSバージョンといえる2599.80は、現在約28万円といった状態(ABランク以上のボトム価格)。

それに対してK18の2198.80297万円ですから、SSの約10倍といった相場であります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。