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現在相場考察

2022年12月水準に対して約69万円の値下がり、ラジオミールPAM00201

2024年10月10日更新
オフィチーネパネライのラジオミールPAM00201について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年12月の安値と2024年10月の安値を比較し現在相場を考察。この1年10ヶ月での変動は¥-698,000だった。

ラジオミール PAM00201についての考察(2024年10月)

2005年にパネライ初の自社製ムーブメント搭載モデルとして登場したPAM00201

この201番は、ステンレスの200番とともに登場したのですが、「プラチナ、50本限定」という“大ボス”のような存在だったといえます。

しかし、そんな201番はここ数年値下がり傾向。

前回お伝えした2022年12月時点では「2019年6月水準に対して約30万円の下落」となっていました。

そして、それから今にかけても201番の値下がりは継続。

現在水準は258万円となっているのですが、なんとこれは2022年12月水準に対して約69万円の値下がりであるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年12月
の安値
2024年10月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ラジオミール
PAM00201
中古 1年
10ヶ月
¥3,278,000 ¥2,580,000 -698,000 78.71%

この201番は、パネライ初の自社製ムーブメント搭載モデルという要素を持っていますが、それだけでなく「プラチナ」という点が重要であります。

というのも、この201番以前のパネライで、プラチナモデルとして存在するのがPAM00021PAM00077PAM00065などといったような特別なモデルしか存在しないから。つまり、パネライのプラチナモデルは激レアなのです。

なお、21番は1997年登場のラジオミールロレックスのデッドストックムーブメントが搭載。77番は、トゥールビヨンと、どちらも「ド・スペシャル」なモデルであります。

また、65番も当時のラジオミールとして珍しい青文字盤が採用、かつフレデリックピゲ搭載のスペシャルモデルであります。

かつてのパネライのプラチナモデルは、他ブランドのプラチナモデルよりも「超スペシャル」というキャラクター性を帯びていたといえます。

ただ、現在のパネライではプラチナモデルは通常ラインナップとして売られており、現時点でオンラインブティックを見るとPAM01329が注文できる状態となっています。

ですから、現在のパネライにおける「プラチナモデル」というキャラクターは、過去のように、「超スペシャル」という位置づけではなくなっているわけです。

現行世代のプラチナモデルが他のブランド同様、通常のラインナップとして存在するため、過去の「超スペシャル」だった時代のプラチナパネライに対しても、「レア」という印象が薄れてしまったのかもしれません。

そのため、このスペシャルモデルという位置づけの201番は、値下がり傾向となっているのでしょう。

また、現在水準は2019年6月に対してちょうど100万円安といった状態。

2019年⇒現在では、ルミノールマリーナの113番など2000年代前半世代モデルの多くが値上がり傾向となっているわけですが、201番は逆に大きな値下がりとなってしまっているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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