近年、ホワイトゴールド仕様のデイトナはごく当たり前の存在として認識されていますが、2000年代前半までホワイトゴールドのデイトナはちょっと変わったモデルでした。
というのも、ホワイトゴールドのデイトナ自体が登場したのは90年代後半とかなり新しく、ホワイトゴールドブレスレットモデルに至っては2004年と腕時計ブームよりだいぶ後のことなのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年2月 の安値(ヤフオク) |
2016年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 16519 |
中古 | 6年 10ヶ月 |
¥997,500 | ¥1,458,000 | 460,500 | 146.17% |
ホワイトゴールドモデルの特徴はステンレスとは異なる文字盤のデザイン。
その文字盤デザインと革ベルトの組み合わせこそ、ホワイトゴールドモデルの特徴的な見た目でした。
しかし、それも5桁リファレンスモデルまでの話で、6桁リファレンス以降は、どちらかというとメテオライト文字盤モデルなど天然素材文字盤+ブレスレットというモノが目立つようになります。
しかし、この5桁時代のデイトナ、それら6桁モデルにはない要素が2つ存在。
それは、
- エルプリメロ搭載
- 生産年数が短い
という点です。
16520がそうであるように「エルプリ搭載」というのはデイトナにおける1つの希少性。そして、そのエルプリ搭載のホワイトゴールドモデルとなるとなんだか希少性の塊のような感じもします。
それでいて生産年数はたったの4年。
2000年にデイトナは自社ムーブメント化され6桁リファレンスの新型となったため、この16519も116519へと変化します。
116519といえば、デイトナビーチやメテオライト文字盤のインパクトが強いため、このエルプリ搭載の16519のほうは影に隠れてしまう存在。
影に隠れてしまうというのも仕方なく「16519」と検索しても「116519」のほうも検索結果に引っかかってしまうというシステムの事情も存在します。
しかし、印象が薄いとはいえこのモデル、実は人気の16520よりも値上がり状態なのです。
2010年に100万円を切る価格で取引されていましたが、2016年では150万円近くまで上昇。
2010年当時、この16519のイエローゴールド版、16518が安いときでは80万台だったため、より希少なホワイトゴールドとして90万台は妥当な相場だったのです。
そして、それから両者はともに値上がり。
最近の相場では、イエローゴールドもホワイトゴールドも差がないという状況のため、かつての価格が安いイエローゴールドの方が値上がり額が高い状況です。
とはいえ、ホワイトゴールドのエルプリモデルは前途の通り希少性が高く、今後も期待できるモデルかもしれません。