このところ、オメガの非・限定モデルの値上がりが目立っており、スピードマスターのムーンウォッチ(3570.50)は今年ついに50万円台といった価格帯に達しました。
今回お伝えするのはシーマスターでありますが、その代表的存在ともいえる「プロフェッショナル ダイバー 300M系統」も、このところ上昇傾向になっているといえます。
ロレックスでいうならば、サブマリーナーといったポジションだといえるのが、この「プロフェッショナル系」でありますが、今回は1つ世代に当たる212.30.41.20.03.001を取り上げたいと思います。
この212.30.41.20.03.001は、2011年に登場したプロフェッショナル系の3世代に当たるモデル。このモデルから、ベゼルがセラミック化され近代的な見た目になったといえます。
そのため、かつてのシーマスターと比べるとデビュー当初から実勢価格が高く、2016年頃の印象だと割高感があったといえます。
そのためか、212.30.41.20.03.001の相場はあまり大きく変わらず、ムーンウォッチほどの値動きが見られませんでした。
前回、この212.30.41.20.03.001を取り上げたのは2019年11月ですが、その際は約28万円となっていました。
そんな212.30.41.20.03.001でありますが、現在ボトム価格は約41万円。なんと40万円台に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年11月 の安値 |
2024年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
シーマスター 212.30.41.20.03.001 |
中古 | 5年 0ヶ月 |
¥286,000 | ¥415,800 | 129,800 | 145.38% |
第3世代のシーマスタープロフェッショナル系である212.30.41.20.03.001は、第2世代までの見た目から大きく変化したため、現在でも「新しいシーマスター」という印象があります。
ただ、2018年にデビューした現行モデルの210.30.42.20.03.001には、この3世代目で消えた「文字盤の波が復活」、「裏スケ化」という要素が存在。
そういったことがあってか、この3世代目の212.30.41.20.03.001は、現行登場後に地味な存在となっていたのかもしれません。
筆者個人的には、この3世代目の見た目は好きであるため、長らく相場をチェックしていたのですが、「なかなか変わらず」といった状態が続いていました。
それが今、40万円台になるという変化を遂げたわけですから、ようやく評価されるようになったといえるかと思います。