定価は300万円以上、マニュファクチュール、ジュネーブシール取得、そして1本あたり28本限定。
その中身と希少性、そしてフランクミュラー的なインパクトのある見た目から、一時期非常に注目されたロジェデュブイ。
フランクミュラーといえばトノー、ロジェデュブイといえばスクエアというイメージをユーザーに抱かせることに成功していたと思います。
そして、そのロジェデュブイの中で、もっとも象徴的なのがこのゴールデンスクエアのG40。
しかしロジェデュブイ、このメインモデルでも2009年と比べて価格に変化がない(若干の値下がり)という状況なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年3月 の安値(ヤフオク) |
2016年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロジェデュブイ
ゴールデンスクエア G40 |
中古 | 7年 9ヶ月 |
¥850,000 | ¥828,000 | -22,000 | 97.41% |
40mmというサイズですが、角型ケースのため、実際は丸型44mmぐらいインパクトのあるケース。
そして、裏スケ仕様で、ジュネーブシール取得のムーブメントを眺めることができるというのは、満足感が高そうな時計です。
ちなみにこの頃、80万円台中盤で他にどのような腕時計が買えたかというと、パテックフィリップカラトラバの5000です。
同じく、裏スケ仕様かつジュネーブシールのカラトラバ5000ですが、そちらは現在約130万円前後と値上がり状態。
しかも、カラトラバ5000はかなり人気のため、130万円という高価格帯にもかかわらず、売り出されてから早い段階で売れてしまいます。
一方、このゴールデンスクエアG40は2009年と同じ値段で買うことができます。
ホイヤーカレラの1964年復刻版のように、穴空きデザインの革ベルトが特徴的。それでいて、ケースの造りも良く、インパクトのあるデザイン。
いくつか腕時計を持っている方が「遊び時計」として1本買うのに良い内容かと思いますが、「遊び時計」とするには80万円台という現在価格は少し高いかと思います。
よって、現状そのポジションにうってつけなのは、30万円台で買えるフランクミュラーのカサブランカとなってしまうでしょう。
ということで、2009年と比較してほぼ価格が変わっていないこの時計、内容からしてお買い得のようにも思えますが、少々ポジションが難しいような気もします。
とはいえ、内容と定価から見て、現在の80万円台中盤という相場は安いといって良いでしょう。
実際、今80万円台中盤で何が買えるかというと、茶金ベゼルのGMTマスター2後期型。
このGMTマスター2、前期型より後期型のほうが少し高いのですが、それでも2009年当時は40万円台前半といったところ。
つまり、その頃、GMTマスター2の倍の金額を払わなければ買うことができなかったこのロジェデュブイ。相対的に見るとお得になっている感じもするのです。