2004年に「新しいサントス」としてデビューしたサントス100。
当時、サントスガルベに対しては「なんだか古臭い」というイメージがあったといえますが、それを払拭したのがこのサントス100だったといえます。
ただ、2024年の今においては、サントスガルベに対する「古臭い」というイメージはなく、むしろサントスの中で最も人気といった存在感になっているといえます。
実際、3年ぐらい前まで25万円程度で売られていたサントスガルベのLM自動巻モデルは、現在76万円といった価格帯に達しているのです。
かつては、「サントスガルベよりもサントス100のほうが高値」といった序列でしたが、それが今では逆転しているといえます。
ちなみに、こういった現象はオーデマピゲのロイヤルオークでも見られます。
以前は、通常のロイヤルオークよりもオフショアのほうが高かったのですが、今ではオフショアよりも3針のほうが高値。2000年代の価値観ではオフショアやサントス100のほうが「良い」となっていたわけですが、現在では「オリジナルに近いモデル」のほうが評価が高いといえます。
そんなサントス100でありますが、値動きは全くしていないわけではなく、このところ「上昇」といった傾向が見られます。
サントス100の革ベルトモデルであるW20073X8は、2023年7月時点で約48万円でしたが、現在では55万円といった状態。
変動額は6万円という規模でありますが、40万円台から50万円台になるという変化を遂げているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年7月 の安値 |
2024年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
サントス100 W20073X8 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥484,000 | ¥550,000 | 66,000 | 113.64% |
W20073X8のボトム価格が50万円以上になるのは2017年以来だといえます。
ただ、こういった値動きをしても、サントスガルベのLM自動巻の約76万円という水準には「大きな差」をつけられている状態に変わりありません。
数年前まで、サントスガルベの倍ぐらいといった水準だったW20073X8ですが、現在ではサントスガルベよりも20万円安といった状態であります。
とはいえ、そういった状況ながら、W20073X8が上昇傾向となっている点はすごいと思います。