5711世代から、ノーチラスのK18ブレスレットモデルはRGとなりましたが、それがこの5711/1R-001であります。
この時計、定価は670万円ほどだったのですが、2018年時点で定価を大きく上回る状態となっていました。
ちなみに筆者、2016年に今はなき渋谷の東急本店で、5711/1R-001が「普通に売られている姿」を見たのですが、買いませんでした。
5711/1R-001は、2019年に1000万円以上という大台に乗ったため、2016年に約670万円という定価で買っていたならば、3年という期間で大儲けとなっても不思議でなかったわけです。
その後も5711/1R-001は上昇し、2021年には1700万円以上に到達。ちなみに、このときSSの5711/1A青文字盤が、初めて1000万円以上となっていました。
5711/1A-010は2021年2月時点で1485万円となっていたわけですが、それに対してK18の5711/1R-001が1700万円台だったというのは、ちょっと弱かったともいえます。
そして、2022年にノーチラスは、SSの5711が2000万円超えという状態に到達。その際、K18の5711/1R-001は、3600万円となっていました。
2021年の上昇時には、SSとRGの差があまり大きくないといえる状態でしたが、2022年の上昇時には、SS、RGともに高くなったといえます。
さて、2022年といえば、春に急上昇した一方で、その後は「値下がり」となった経緯がありますが、この5711/1R-001も値下がりしています。
2022年4月から10月にかけて5711/1R-001は、1000万円以上の値下がりとなっていたのです。
なお、その際5711/1R-001は、2400万円程度となっていたのですが、それから2023年に至るまで「大きく変わらない」という状態が続いていました。
しかし、2023年11月になると5711/1R-001は急上昇。その際は、なんと3960万円となっていたのです。
さらに、その際の状況は、「たまたま高いだけ」というような雰囲気ではなかったのです。
3960万円という水準は、2022年4月の3600万円を上回るため、なんと5711/1R-001という人気モデルが「2022年春水準よりも上昇」という快挙を遂げたといえる事態でした。
そんな5711/1R-001ですが、それから1年後の今、どういった状態になっているかというと、値下がりしてしまっている様子があります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年12月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1R-001 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥39,600,000 | ¥27,800,000 | -11,800,000 | 70.20% |
現在、5711/1R-001は2780万円となっているのですが、これは1年前に対して1180万円の値下がり状態であります。
ただ、値下がりしたといえども、2022年から2023年にかけて長く続いていた2400万円程度といった状態よりは、明らかに高いのです。
2022年以降、ノーチラスはSSの5711/1Aについても「高くなった⇒下落」という動きがありますが、その結果2021年春ぐらいにまで戻ったという状態が珍しくありません。
しかし、この5711/1R-001についてはSSとは全く異なる状態であるため、同じ乱高下気味のノーチラスでも、底力は強いといえるような状況であります。
この5711/1R-001の2700万円台という現在水準をSSの5711/1A-010に当てはめるならば、筆者の主観になってしまいますが、1800万円台かそれ以上といった感覚だと思います。