茶金ベゼルは、現行世代で復活していないGMTマスターシリーズのカラーリングでありますが、4桁時代から5桁世代にまで続いていた、伝統的な配色だといえます。
ステンレスの青赤に対する豪華版ともいえる茶金ベゼルは、特に5桁世代での人気度が高く16713茶金は結構な高値となっている状態が見られます。
さて、今回はそんな茶金ベゼルのGMTマスターでも、4桁世代に相当する16753を取り上げたいと思います。
前回、この16753茶金ベゼルを取り上げたのは2016年。もう8年も前なのですが、その際は約81万円といった水準でした。
では、それに対して現在水準はどうなっているかというと225万円。
この8年1ヶ月間で、16753茶金ベゼルは、約143万円も高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年11月 の安値 |
2024年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター 16753 茶金ベゼル |
中古 | 8年 1ヶ月 |
¥814,000 | ¥2,250,000 | 1,436,000 | 276.41% |
筆者個人的な感覚でありますが、近頃、この16753茶金ベゼルが魅力的と思って日々チェックしています。
以前、16713の茶金(3連)を持っていたのですが、その際5連ブレスレットが欲しいという感覚になったことがあります。
筆者が5連ベゼルのGMTマスター2を欲しくなったのは2000年代中盤でありますが、その頃「5連ブレスレット」は最も不人気。ただ、3連の茶金を持ったときに「5連の魅力」に気づいてしまったのです。
その感覚は、まるでアクアノートを手にしたあとに「ノーチラスの良さに気づく」といったことに近かったわけですが、今となっては見事に16713の5連が評価されている状態。
さて、そうなるとすでに評価されている5連の16713を狙うよりは、一捻りしたいという思考になるわけです。
そこで、気になるのが、16713の前モデルである、16753の茶金モデル。
2024年の印象としては、以前よりもクラシカル感が増し、より魅力的に見える一方で、相場が16713と大きく変わらないという特徴があります。
もちろん、個体数も16713よりも少ないと思われるのですが、そうでありながら、“茶金の5連”という比較では、なんと16713よりも、この16753のほうが安値なのです。
ですから、何かと16753の茶金が、2024年という“今”において魅力的に思えるわけで、今回筆者は個人的に、16753の魅力をお伝えしたかった次第であります。