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現在相場考察

パテックフィリップ5000R、ピンク文字盤のほうが黒文字盤より高めという傾向

2017年1月4日更新
パテックフィリップのカラトラバ5000について斉藤由貴生が執筆。本記事では2004年春頃の安値(タイムトンネル)と2016年12月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。このでの変動は¥462,000だった。

カラトラバ 5000Rについての考察(2016年12月)

人気のあるカラトラバとして名高い5000

このピンク文字盤は5000Rというリファレンスの通り、ローズゴールドのモデルです。

5000自体の流通量がとても少ないのですが、他の5000と比べても特に希少なのがこのローズゴールドモデル。

それが、今販売されているではありませんか!

しかも、他の5000と同じような値段で。

IWC ポルトギーゼ オートマチック 5000(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2004年春頃の安値(タイムトンネル) 2016年12月
の安値(楽天)
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5000R
中古 13 ¥888,000 ¥1,350,000 462,000 152.03%

パテックフィリップ5000の現在相場は130万円前後といったところ。

2004年や2010年頃は80万円台だったため、50万円近くの値上がり状態ですが、そんな高値の状況でも比較的早く売れてしまうモデルです。

5000には

  • 5000G(ホワイトゴールド)
  • 5000J(イエローゴールド)
  • 5000R(ローズゴールド)当モデル
  • と3種類あるのですが、ピンク文字盤を採用するのはローズゴールドだけ。

    他の5000はいずれも黒文字盤を採用。

    黒文字盤を採用するというのもカラトラバとしては珍しい存在です。

    カラトラバというくくりの中では黒文字盤という存在が珍しいのですが、5000というくくりの中ではピンク文字盤が珍しくなります

    特にこの5000Rの場合、ローズゴールドという色合いと、このモダンなデザインがピンク文字盤にマッチしていてとても魅力のある腕時計に仕上がっています。

    ロレックスフランクミュラーの場合など、通常の例だとピンク文字盤は安い存在なのですが、この5000に関しては“レア”であるため、ピンク文字盤のほうが黒文字盤より高めという傾向なのです。

    ただし、高めといっても、他の5000より若干高いといった感じ。

    なにしろ5000Rの流通量が少ないため、相場をつかむのが難しいのですが、現状の売値を見た感じでは、5000Jが約128万円、5000Rが約135万円というのが分かりやすい相場観と思います。

    いずれにしてもこの時計、欲しいと思った方は今買っておかないと次はいつ巡り会えるかわからないぐらい希少な存在です。

    例えば車だと、マツダルーチェロータリークーペのように、値段と比例しない希少さというのに該当するモノがたまにありますが、まさしくこの時計もその例といって良いでしょう。

    コスモスポーツでも2000GTでもフェラーリでも、欲しいと思ったら1台ぐらいはどこかのお店で販売されているため、お金さえ出せば買うことが可能です。しかし、ルーチェロータリークーペはめったに売っていないためお金を出しても買うことが困難なのです。

    パテックフィリップの場合でも、5070のようなインパクトの強い人気モデルであれば、高くてもどこかの店においてあることがありますが、それより遥かに安いこの5000Rは買いたくてもどの店にも売っていないという時計なのです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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