通常文字盤の14270が定価34万円ほどだったエクスプローラ。
定価より高いプレミア価格で販売されているのが当たり前だった頃より、頭抜きん出て高いという存在だったのがこのブラックアウトです。
ダブルネームや赤サブしかり、文字盤に“ちょっと違う要素”があるロレックスはレア物として非常に高く評価される傾向がありますが、このブラックアウトもその1種です。
通常のエクスプローラは文字盤の「3・6・9」に白いラインが入るのですが、その箇所が黒くなっているのがこのブラックアウトの特徴。
中には214270のようにライン自体が無い仕様のブラックアウトもあるのですが、黒ラインのブラックアウトが最も有名でしょう。
また、黒ラインのブラックアウトは14270の前期にしか存在しなかったり、文字盤のROLEXなどの表記が銀文字で記されている仕様もあるというレアポイントもあります。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年2月 の安値(ヤフオク) |
2016年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラ ブラックアウト 14270 |
中古 | 4年 10ヶ月 |
¥648,000 | ¥969,840 | 321,840 | 149.67% |
現在、通常の14270の相場は約38万円前後といったところ。
ですから、ブラックアウトと通常文字盤の価格差は約59万円です。
ロレックスの場合、通常の文字盤だと5万円前後の代金で交換できるため、通常の文字盤代は5万円程度ということになります。
しかし、ブラックアウトの場合、文字盤の価値は約59万円ということ。つまり、通常の12倍高い文字盤だということです。
確かに、ブラックアウトの見た目は非常にかっこよく、レアなためこの価格でも欲しいと思う人がいるのも分かります。
ただ、ブラックアウトの場合、文字盤に何らかのトラブルがあって交換する場合、同じくブラックアウト仕様に交換してもらえるのかということがかなり重要になってきます。
ロレックスはかなりタフな時計ですから、毎日着用するなど使用頻度が高めでも、付けていて楽ですし壊れにくい時計です。
しかし、壊れにくいといっても、ある程度は交換する前提のパーツもあり、文字盤もそれに含まれると思います。
実際、知人のエクスプローラは毎日着用していたところ、アプライドのバーインデックスが取れてしまい、文字盤交換となりました。
もし、ブラックアウトのバーイデックスが取れてしまったとしたならば、かなり焦る状況となりそうです。
とはいえ、このブラックアウト、いつの時代でも中古が出てくるように、そんなに酷使しなければ、文字盤がダメになる時計というわけでもありません。
通常のエクスプローラならこれ1本だけを毎日付けるという使い方にも適していますが、ブラックアウトの場合週に1回ぐらいが良いかもしれません。
なお、2012年頃の相場の場合、ブラックアウトが64万8000円。通常文字盤は22万円前後という相場だったため、その頃の価格差は約43万円ということになります。
ブラックアウトか否かで、2016年だと59万円の差、2012年だと43万円の差。
同じく値上がりしているエクスプローラ同士でも、値上がりしている額は異なるのです。