ヨットマスターといえばロレジウムの印象ですが、もともとは金無垢のみの豪華なモデル。
また、スポロレの中で唯一メンズサイズ以外のモデルを展開する珍しい存在であり、
- メンズ
- ボーイズ
- レディース
3つのサイズを選ぶことができます。
コンビモデルは当初ボーイズにしか用意されていなかったのですが、2003年にメンズサイズの16623が登場。
そして2015年頃まで現行モデルとして生産され続けていたため、今でも新品で流通されている5桁リファレンスのモデルです。
ロレジウムが“カジュアルな高級モデル”という分かりやすいキャラクターなのに対して、このコンビモデルは印象が薄いためデビュー当時よりそこまで目立つことはありません。
しかしロレジウムとは異なり、コンビのブレスレットを装備する16623の相場は常にロレジウムより高めの傾向です。
ロレジウムもこのコンビモデルもそうですが、通常コンビという存在はステンレスの上位機種として“上”という印象なのに対し、ヨットマスターの場合、最初に金無垢しか存在しなかったため、コンビモデルは“降りてきた”という印象に写ります。
ですから、同じくコンビでもサブマリーナとは立場が違います。
そして、それが常に相場にも現れており、サブマリーナのコンビモデルより高めの相場なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年8月 の安値(ヤフオク) |
2017年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター 16623 |
中古 | 6年 6ヶ月 |
¥532,000 | ¥797,040 | 265,040 | 149.82% |
最近、ものすごく値上がり傾向のサブマリーナとGMTマスターですが、コンビモデルにおいてはそれらより高めの傾向。
かつてはロレジウムより青サブのほうが安かったぐらいでしたが、最近は逆となっています。
しかし、コンビ同士だとヨットマスターのほうが高いというのは変わりないのです。
これが金無垢となると最も安いのがヨットマスターになるという面白い現象が発生。
おそらく、この相場の違いは希少性に関連するのでしょう。
サブマリーナの金無垢モデルは数が少ないですが、豪華モデルというキャラクターであるヨットマスターの金無垢モデルは数が多い傾向。
よって、金無垢同士の比較の中では最も安い位置にヨットマスターがいます。
けれども、メンズサイズのコンビモデルは前途の通り登場したのが2003年と比較的新しいモデル。
そして、あまり流通していないがゆえにかなり希少性の高いモデルなのです。
そのため、コンビモデルの相場はサブマリーナやGMTマスターよりも高めです。
コンビのヨットマスターには、金文字盤、グレー文字盤、白文字盤、青文字盤がラインナップされていますが、最も多いのは白文字盤。
シェル文字盤なども存在しますがそちらは頭一つ高い存在です。