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現在相場考察

金無垢の世界から降りてきた印象のコンビは高め、ロレックスヨットマスター16623

2017年2月5日更新
ロレックスのヨットマスター16623について斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年8月の安値(ヤフオク)と2017年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年6ヶ月での変動は¥265,040だった。

ヨットマスター 16623についての考察(2017年2月)

ヨットマスターといえばロレジウムの印象ですが、もともとは金無垢のみの豪華なモデル

また、スポロレの中で唯一メンズサイズ以外のモデルを展開する珍しい存在であり、

  • メンズ
  • ボーイズ
  • レディース

3つのサイズを選ぶことができます。

コンビモデルは当初ボーイズにしか用意されていなかったのですが、2003年にメンズサイズの16623が登場。

そして2015年頃まで現行モデルとして生産され続けていたため、今でも新品で流通されている5桁リファレンスのモデルです。

ロレジウムが“カジュアルな高級モデル”という分かりやすいキャラクターなのに対して、このコンビモデルは印象が薄いためデビュー当時よりそこまで目立つことはありません。

しかしロレジウムとは異なり、コンビのブレスレットを装備する16623の相場は常にロレジウムより高めの傾向です。

ロレジウムもこのコンビモデルもそうですが、通常コンビという存在はステンレスの上位機種として“上”という印象なのに対し、ヨットマスターの場合、最初に金無垢しか存在しなかったため、コンビモデルは“降りてきた”という印象に写ります。

ですから、同じくコンビでもサブマリーナとは立場が違います。

そして、それが常に相場にも現れており、サブマリーナのコンビモデルより高めの相場なのです。

ロレックス ヨットマスター 16623¥1,758,000〜¥2,258,000(2024年11月20日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年8月
の安値(ヤフオク)
2017年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
ヨットマスター
16623
中古 6年
6ヶ月
¥532,000 ¥797,040 265,040 149.82%

最近、ものすごく値上がり傾向のサブマリーナとGMTマスターですが、コンビモデルにおいてはそれらより高めの傾向。

かつてはロレジウムより青サブのほうが安かったぐらいでしたが、最近は逆となっています。

しかし、コンビ同士だとヨットマスターのほうが高いというのは変わりないのです。

これが金無垢となると最も安いのがヨットマスターになるという面白い現象が発生。

おそらく、この相場の違いは希少性に関連するのでしょう。

サブマリーナの金無垢モデルは数が少ないですが、豪華モデルというキャラクターであるヨットマスターの金無垢モデルは数が多い傾向

よって、金無垢同士の比較の中では最も安い位置にヨットマスターがいます

けれども、メンズサイズのコンビモデルは前途の通り登場したのが2003年と比較的新しいモデル

そして、あまり流通していないがゆえにかなり希少性の高いモデルなのです。

そのため、コンビモデルの相場はサブマリーナやGMTマスターよりも高めです

コンビのヨットマスターには、金文字盤、グレー文字盤、白文字盤、青文字盤がラインナップされていますが、最も多いのは白文字盤。

シェル文字盤なども存在しますがそちらは頭一つ高い存在です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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