2000年に6桁リファレンスとなったデイデイトは、スムースベゼルや3連ブレスモデルの展開をするなど5桁時代に対して新しさを感じる要素を盛り込んだモデルです。
そして、このリファレンス末尾が「5」のピンクゴールドモデルの登場というのも新しさを感じる要素の1つ。
今ではエバーローズゴールドを売りとしているロレックスですが、2000年頃まではイエローゴールドが中心で、ホワイトゴールドの採用すら少なかった傾向でした。
2000年に登場したピンクゴールド製のモデルは、2000年代半ばにテコ入れされて今のように「エバーローズゴールド」となったため、現在末尾が「5」はエバーローズゴールドを示しています。
ただ、今の印象としてはエバーローズゴールドでも、それ以前のピンクゴールドでも相場は相場はイエローゴールドより高めであり、リファレンス末尾が「5」のモデルはいずれも希少という傾向に変わりはない模様です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年9月 の安値(ヤフオク) |
2017年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 黒文字盤 118205 |
中古 | 7年 5ヶ月 |
¥1,380,000 | ¥1,792,800 | 412,800 | 129.91% |
この時計、2009年と比べて40万円以上も値上がりしていますが、2009年において140万円近い価格というのは当時の相場としてはかなり高めです。
実際、2009年においてパテックフィリップノーチラスの金無垢モデル(3800)がこれより安く購入可能ですし、デイトナの金無垢モデル(16528)も130万円台前半とこのデイデイトより安かったため、いかにピンクゴールドモデルが高い傾向だということがお分かりいただけるかと思います。
今ではノーチラスもデイトナもこのデイデイトより高値で取引されているため、投資対象としてはそれらのほうが優秀です。
とはいえ、希少種であるピンクゴールドのデイデイトを買って楽しんで40万円以上の値上がりというのも悪くない選択肢だったのではないでしょうか。
これを7年間楽しんで買った値段より40万円以上も高くなるわけですから、充分に優秀な時計であることに違いはないでしょう。
ちなみにこの時計、黒文字盤がピンクゴールドの色合いと相まって人気な模様で、今ではシェル文字盤など本来通常の文字盤より10万円以上高いモデルと値段が変わらない傾向です。
ピンクゴールドの6桁リファレンスのデイデイトは、かなり格好良く黒文字盤がその良さをより引き立てていると思います。
今のラインナップにおいてエバーローズゴールドのモデルは、プレジデントブレス+フルーテッドベゼルのモデルが目立ちます。しかし、ピンクゴールドというロレックスにおいて新しい素材と同じく新しさを感じさせる3連ブレスレット+スムースベゼルの組み合わせもなかなか魅力的だと思います。
同じローズゴールド系のデイデイトでも、最新モデルならオリーブグリーン文字盤、黒文字盤なら2000年モデルが魅力的と感じます。