最近、エアキングといえば、2016年にデビューした116900のイメージがあります。
というスポーツモデルへと変化。
その結果、エアキング史上初めてエクスプローラより実勢価格が高いモデルとなりました。
しかし、以前のエアキングのイメージといえば、エクスプローラより安く買えるモデルという存在。
エクスプローラがプレミア価格だった2000年頃の実勢価格は、14270より20万円も安かったのです。
そんなに実勢価格がかけ離れていたエアキングですが、どことなくエクスプローラに近いキャラクターから、エクスプローラの弟分と捉えられる存在。
ですから、エクスプローラを気軽にカジュアルにしたという印象であり、ロレックスファンからも人気が高いモデルだったのです。
そしてこの14000Mはエクスプローラが114720になったのと同じ時期に出たモデル。
ムーブメントがツインブリッジの新しいモノになったのですが、クロノメーター認定を取得していないだけで中身はエクスプローラと同じです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2014年10月 の安値(ヤフオク) |
2017年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エアキング 黒文字盤 14000M |
中古 | 2年 5ヶ月 |
¥201,000 | ¥289,440 | 88,440 | 144.00% |
エアキングは、名前はスポーツモデルのようですが、実際の扱いはスポーツロレックスではなく、これといって人気モデルという印象はありません。
しかし、きちんと相場を見てみると、ロレックスが全体的に高くなっていた2014年10月より9万円近く値上がりしているのです。
これ、なかなか凄い値上がりだと思います。
エアキングは34mmというこぶりなケースとその軽さから、普段使いするのに重宝する1本。
このシンプルさと34mmのデザインバランスが良いだけではなく、“最も廉価”という要素がカジュアルロレックスとして心地よく感じます。
今のエアキング116900は強いキャラクターを確立することに成功し、エアキングへの再注目という大きな役割を果たしました。
実際、116900以前の6桁時代においてエアキングはオイスターパーペチュアルとの区別がつかない存在という印象が強くなり、結果的に一時生産終了状態となってしまいました。
ですから116900の登場によって、エアキングに再度目線が動いた際、5桁リファレンスのエアキングはなかなか魅力的に感じます。