価格帯的にはオメガのライバルでありながら、日本に代理店が無いため目にする機会も少なく、マニアックな存在であるチュードル。
代理店が無いとはいえ、親会社はロレックスですから、日本ロレックスに持っていけばメンテナンスの心配はありません。
このように、チュードルとロレックスの関連はメンテナンス体制に見出すこともできますが、かつては時計本体にもロレックスの要素を感じることができました。
1995年頃までに製造されたチュードルの竜頭はロレックスの王冠マークが標準でしたし、裏蓋にもロレックスの刻印が存在。
ですからチュードルは、
オメガ的なポジション
- 真面目に造った時計を良心価格で販売
- 他人に自慢するようなキャラクターでない
ロレックスの香り
- 共通パーツ
- メンテナンスが同じ
という要素がマニア受けし、コアな時計ファンが好むブランドという傾向があります。
中でもクロノタイムは、チュードルのクロノグラフモデルということで最も人気のあるチュードルといっても良いでしょう。
この時計、過去相場・現在相場をみてみると、オメガのスピードマスタープロフェッショナルと同じ値動きとなっています。
ですから、オメガ的なポジションにおけるオメガ以外の選択肢として良い存在なのがチュードルのクロノタイムだと思います。特に人と被りたくない人にとっては良い選択肢となるでしょう。
しかしこのクロノタイム、同じようなモデルでも20万円台前半から50万円台後半まで幅広い価格帯のモノが存在し、どれを選んでよいのか分かりづらいのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年9月 の安値(ヤフオク) |
2017年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
チュードル
クロノタイム 黒文字盤 アラビア数字 5連ブレスレット 79260 |
中古 | 4年 7ヶ月 |
¥132,000 | ¥224,640 | 92,640 | 170.18% |
この記事の個体はクロノタイムの中で最も安い価格帯に位置する存在。
安い価格帯といっても過去相場とくらべて約9万円の値上がり状態ですから、投資対象としても優秀な1本で、現在はスピードマスタープロフェッショナルより安く買える時計です。
では、50万円台のモノとなにが違うのかというと、それはロレックスパーツが使われているか否か。
高いものでも安いものでも、中身はバルジュー7750ベースと違いはありません。
実際、型番の違いも存在するのですが、クロノタイムの場合、同じ型番でも仕様違いが多すぎるため、全体像を把握するのが困難なところ。
その多すぎる仕様違いこそ、コアな時計ファンに好まれるポイントかもしれませんが、普通の時計好きからすると全体像を把握する気になれず“チュードル自体に興味が持てない”要因となっているかもしれません。
そのため、今回はクロノタイムの“高い”要素と“安い”要素を分かりやすくまとめます。
高くなる要素
・バーインデックス
・タイガーなし
・3連ブレスレット
・ロレックスパーツ
安くなる要素
・タイガーあり
・アラビア数字
・5連ブレスレット
よってこの記事の個体は、安い要素がてんこ盛りなため、20万円台前半という相場なのです。