オイスタークオーツという存在は、ロレックスの希少部類であるのにもかかわらず長らく注目されていない腕時計です。
その独特な見た目と、クオーツのロレックスという意外性を面白く感じる人が増えてくるのでは、という気もします。
オイスタークオーツのもう一つの特徴は、このデイデイトのように相場が安いこと。
現在、ブレスレットまで金無垢の豪華なロレックスはどれも100万円以上しても当たり前、という印象がありますがこのデイデイト19018は約90万円で購入可能。
昨年6月と比べると5万円以上の値上がり傾向なのなのですが、それでも約90万円という価格は金無垢ロレックスとしてはかなり安く感じます。
約90万円というと今とても人気なGMTマスター2の116710BLNRとほぼ同価格。
どちらが高く見えるかというと圧倒的にデイデイトであり、それは定価を見ても明らかな通り、本来デイデイトのほうがかなり高級なモデルです。
さらに、オイスタークオーツは現行だった当時、デイデイトに限らず機械式より定価が高かった最高級モデルです。
そして、クオーツに対して「オイスタークオーツ」という名称を用意するだけでなく、ジェンタ氏がデザインしたようにも見える、三雲スポーツ的な専用デザインを採用。
いかにロレックスが力を入れていたかが分かります。
しかし、市場では20年ほど前から、本来デイデイトよりかなり下位のラインナップに位置するエクスプローラ1016のほうが高値という状況。
80年台において、デパートなど正規代理店でエクスプローラやミルガウス、GMTマスター、サブマリーナノンデイト、デイトナなどを買った場合、現在その頃の定価を遥かに上回る額で売却可能ということも珍しくありませんが、最も豪華なクオーツのデイデイトを買った場合、全く違った結果となります。
しかし、今の相場においてクオーツのデイデイトを買うということは、ロレックスの最高級モデルをお得に楽しむことができる、という別の評価になるのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年6月 の安値(楽天) |
2017年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
オイスタークオーツ デイデイト 19018 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥848,000 | ¥905,700 | 57,700 | 106.80% |
このオイスタークオーツが値上がりするのか、それとも値下がりしてしまうのか、どちらになるかの予測はできませんが、現在相場がお得に感じるのは確かです。
つまり、
という3点から見ると、だいぶお得に感じます。
そして、このノーチラスやロイヤルオークにも通じる70年代ヴィンテージ的な見た目が、今の時代において「かっこよく」見え、お得感だけではなく、見た目の魅力もこのオイスタークオーツには存在。
それでいて、
という希少性と意外性が加わります。
よってこのデイデイト、何本か時計を所有する方にとって、コレクションの1本として面白みのある存在だと思います。
ただし、オイスタークオーツはロレックスのメンテナンス費用が機械式と比べて高い傾向かつ、人の手では修理不可能な電子部品を用いるためロレックス以外で修理することも難しいでしょう。
特に電子部品には寿命があるため、オーナーがどんなに丁寧に扱う努力をしても壊れる可能性があるというのが厄介な点です。