ブルガリブルガリといえば最近は38mmというように大きな時計という印象ですが、2000年代半ばまでは33mmが主流。
33mmのブルガリブルガリはジェラルドジェンタ氏がデザインした原型にかなり近いデザインとなっており、かなり魅力的な時計です。
しかし、魅力的なデザイン要素を備えていても市場ではあまり評価されず、最近は10万円以下という相場が当たり前となっています。
この33mmの中でかろうじて人気なのはブレスレットモデルですが、それでも10万円台前半がやっとという印象。2000年代前後にそこそこ流行ったため流通量も多めです。
革ベルトとなると、豪華な金無垢モデルでも15万円程度(2針クオーツ)で売られることもあり、相場が高めの自動巻仕様ですら20万円台前半といった水準です。
その相場と比べると、プラチナのこのブルガリブルガリが30万円台後半というのは自然なことだと感じます。
このプラチナ仕様のブルガリブルガリは、定価200万円以上というかなり高いモデル。
通常のブルガリブルガリが普通の裏蓋なのに対して裏スケ仕様であったり、ブルガリブルガリのデザインがモチーフになったDバックルが装備されていたりと、他のモデルとは差別化要素が多いモデルです。
たまに白文字盤=プラチナと勘違いされる方もいますが、ステンレスモデルでも白文字盤は存在。実は同じ白文字盤でもステンレスとプラチナでは違いがあり、それは「AUTOMATICのフォントが異なる」という点です。
ステンレスはゴシック体なのに対して、プラチナは明朝体。ブルガリロゴ下に書かれたPLATINUMの文字の有無、という差もありますが、90年代半ばまでに製造された初期型には「PLATINUM」の文字はありません。
同じような見た目の革ベルトステンレスモデルが10万円以下で売られているため、30万円台後半という相場のこのプラチナモデルに対して、「割高」という見方もできます。
しかし、プラチナ製の時計が30万台後半で買えるという視点で考えると「お買い得」という印象にもなるでしょう。
まして、ブルガリというハイブランドによる時計ですし、ブルガリ自体のラインナップの中でもかなり高級なモノとして細部までよく作られているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年3月 の安値(ヤフオク) |
2017年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
ブルガリブルガリ BB33PL |
中古 | 9年 2ヶ月 |
¥600,000 | ¥399,600 | -200,400 | 66.60% |
2000年代半ばまで店頭で新品が売っていたという事情もあるためか、2008年頃におけるこの時計の相場は60万円程度といったところ。
それでも200万円以上という定価よりだいぶ安い水準だといえるでしょう。
しかし、リーマンショック後に相場が30万円台後半となってからは、今に至るまでずっとその状態が続いています。
これだけ魅力的かつ豪華なモデルが30万円台で手に入るわけですから、コレクションの1本として検討する価値はあるでしょう。
ちなみに、文字盤には3つの年式が存在。
古い順に
となっています。
新しい方が高い傾向があるブルガリブルガリですが、BB33PLはどの年式でも30万円台後半という水準という傾向です。