エクスプローラの14270といえば、ロレックスブームのきっかけとなった時計かつ、プレミア価格の象徴的なモデルでした。

ロレックスブームだった2000年前後において、エクスプローラはかなりの人気モデル。

本来スポーツロレックスの中で最も下に位置する廉価モデルでありながら、多くの人が魅力的だと思った結果、デイトナ、ヨットマスターの次に高いモデルとして君臨していました。

2001年には114270となりますが、その内容はムーブメントの変更とフラッシュフィット中央部分が一体型になったというもの。

同じ変化をしたサブマリーナノンデイトやエアキングの場合、リファレンス末尾に「M」が付く程度のリファレンス変更だったのに対し、エクスプローラを114270としたのはロレックスがこのモデルの人気度を知っていたからかもしれません。

そんなエクスプローラの14270と114270ですが、2000年代中頃以降からはいつの時代も似たような中古相場となっており、どちらが特に人気という傾向も無いように感じます。

というのも、ネットで検索しようとした際「14270」に対する結果に自動的に「114270」も含まれるからであり、似ような両者の微細な相場の違いは感じづらいものがあります。

ロレックスブームの当事者である14270が歴史的に高値要素としては有利な気もしますし、より新しい114270が高値であるとも考えることができます。

では、現在どちらが高くなっているかというと、それは114270です。

ロレックス エクスプローラー 114270￥748,000〜￥1,224,000（2024年11月19日現在）

本記事の価格比較

数年ほど前より14270と114270の相場は30万円台後半から変わらないという印象があります。

しかし、昨年12月頃からデイトナやGMTマスターなどロレックスが高くなってきていますから、エクスプローラの相場にも変化の兆しがあるかもしれません。けれども、調べようと思っても14270と114270はエクスプローラ全体として安値なのは相変わらず37万円程度の14270だったため、相場が変わっていないようにも感じます。

それが114270となると現在の最安値は41万円となり、ついに40万円を超える相場となっているのです。

この14270と114270、検索しても目視で確認するしかなく、かなり見分けるのが難しいのですが、腕時計投資.comの時計を探す機能には「リファレンスヒット」が存在。

このリファレンスヒットを使えば、14270だけ、114270だけ、という表示が可能となりそれぞれの相場をつかむことが可能です。

ということで、一見相場に変化の無いエクスプローラですが、114270に関しては最近若干値上がり傾向です。