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現在相場考察

評価されている、ポルシェデザインオーシャン2000

2017年6月2日更新
IWCのオーシャン2000について斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年11月の安値(ヤフオク)と2017年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年6ヶ月での変動は¥184,000だった。

オーシャン2000についての考察(2017年5月)

パッと見た感じでは、2000年頃に登場した腕時計にも見えるオーシャン2000

しかし、デビューしたのは1982年。その頃のロレックスなどが既にアンティーク扱いされているようにこのオーシャン2000もアンティーク扱いとなる場合が多い傾向です。

1982年においてこのような先進的なデザインを実現させたポルシェデザインのデザイン能力の高さはびっくりしますが、この時計はデザイン面だけでなく、他にもいくつかのツボな要素が存在。

それは、この年式としてはかなり珍しいチタンケースの採用であったり、軍用というキーワードであったり、2000mという同時期のシードゥエラーを遥かに凌ぐ防水性能であったり、IWCとのコラボであったりと、かなりのポイントが詰まっているのです。

ポルシェデザインというと今ではまあり注目されるブランドではありませんが、時計ブームだった2000年頃まではこのオーシャン2000オーシャン500が注目されていました。

ポルシェデザインというブランド自体がそこまで注目されなくなった理由として大きく考えられるのはIWCとのコラボでなくなったからでしょう。

しかし、それでもIWC時代のポルシェデザイン、特にオーシャン2000“良い時計”と評価され、2010年と比較して18万円以上も値上り状態です。

IWC ポルシェデザイン オーシャン2000¥344,400〜¥1,760,000(2024年11月23日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年11月
の安値(ヤフオク)
2017年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ポルシェデザイン
オーシャン2000
中古 6年
6ヶ月
¥298,000 ¥482,000 184,000 161.74%

なおこの時計、2007年という全体的に時計が高かった時期において約43万円という相場だったのですが、2010年には29万8000円という水準まで下落。

一旦、14万円ほどの値下がりをしたのですが、その後18万円上昇したことにより、2007年と比べても値上り状態となっています。

ただこの時計、多くの個体で「ブレスレット交換済み」という表記を確認できるように、ブレスレットが壊れやすい傾向がある模様。

また、メンテナンスも比較的高いようで、なにかとデリケートな時計だと思います。

メンテナンスに出せば2000m防水という性能が担保できそうですが、デリケートそうであるがゆえにロレックスのように海でガンガン使うというには勇気がいるのが辛いところ。

オーシャン2000の場合、コレクションの1つとして使用頻度低めで、傷めないように気を使いながら使うというのが良いと思います。

ちなみに、このモデルのカジュアル版であるオーシャン500の場合、いつの時代でも相場は10万円台後半で安定

オーシャン2000は値上りも値下がりもするため、投資対象としても面白い時計だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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