茶金ベゼルのGMTマスター2は、5桁リファレンス時代までコンビ以上に用意された配色です。
ブラウン文字盤仕様であるこのGMTマスター2は、サブマリーナの青サブに対応するモデルですが、青サブのように愛称があるモデルというわけではありません。
茶金ベゼル+ブラウン文字盤というカラーリングは、イエローゴールドとステンレスのコンビブレスと相まってとても魅力的な配色に映ります。
この配色のGMTマスター2は、現在80万円以下では手に入れることはできず、まさに高級モデルとしてふさわしい相場。
しかしこのモデル、安い時期には30万円台前半でも長い間売れずにいるというぐらい、かつては人気のないモデルでした。
30万円台前半からここまでの高値となったのは5桁リファレンスのGMTマスターが高くなったことによる影響で、特にこの茶金ベゼルだけが高くなったというわけではありません。
というよりも、青赤ベゼルのGMTマスター人気につられて価格上昇したと考えたほうがいいかもしれません。
そのため、高値となった今でもそこまで注目されないモデルだと思います。
しかしこれ、茶金ベゼルという色付きベゼルが採用されたモデルであるため、本来もっと高くなっても良い気がします。
というのも、色付きベゼルという存在はGMTマスターにおける『高くなる要素』の代名詞。
5桁リファレンスモデルでは青赤ベゼルが高いのは勿論、6桁リファレンスでも黒ベゼルの116710LNより黒青ベゼルの116710BLNRのほうが20万円以上高いのは有名です。
そして、この茶金ベゼルは6桁リファレンス時代において未だに復活していないため、魅力的な色合いの希少モデルとして、もっと欲しい人が増えても不思議ではないと思うのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年6月 の安値(楽天) |
2017年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 ブラウン文字盤 16713 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥780,000 | ¥822,000 | 42,000 | 105.38% |
最近、海外のコレクターがアップするインスタグラムの写真を見ていると、この茶金ベゼルのGMTマスター2のコレクション率が高いように思います。
もしかしたら、このモデルにそろそろ大きな注目が集まる頃なのかもしれません。
なおこの16713、ステンレスと同じく1995年のW番よりダブルロック仕様となっており、スクラブ部分もコンビ仕様へとマイナーチェンジされました。
その後期モデルはシングルロックの前期モデルより高い傾向で、30万円台前半で前期モデルが売っている時期でも40万円以上という相場でした。
前期モデルの16713は特に人気がないと思われていましたが、それでも最近は80万円前後という相場というように決して“弱い”モデルではないのです。
現在、GMTマスター2のコンビモデルやイエローゴールドモデルには色付きベゼルの存在が無い状況です。
6桁モデルとなってから今年で10年ですし、ステンレスの色付きベゼル116710BLNRが出てからも3年経ちます。
そろそろ茶金ベゼルが復活しても良い頃だと思いますが、待ち望むファンもいるのではないかと考えます。
もしも茶金ベゼルが6桁リファレンスで復活した際、かつての青赤ベゼルのように5桁時代の茶金ベゼルにも目が向けられそうであり、その際どれほど相場が影響を受けるか、という点もかなり興味深いところです。