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現在相場考察

魅力的なプラチナ薄型マニュファクチュール、ゼニス『エリートHW』39.0240.655

2017年6月7日更新
ゼニスの39.0240.655について斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年11月の安値(ヤフオク)と2017年6月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年7ヶ月での変動は¥-81,000だった。

エリートHW 39.0240.655についての考察(2017年6月)

ゼニスといえばエルプリメロエリートというムーブメントの印象が強く、それらを搭載する他ブランドの腕時計はとても評価されています。

エルプリメロ搭載の腕時計として最も先にイメージされるのは間違いなくロレックスデイトナでしょう。

また、パネライの場合、エルプリメロ搭載のルミノールクロノも評価されていますが、それ以上にエリート搭載のラジオミールが評価されています

このように、他のブランドがゼニス製のムーブメントを搭載するととても評価されるのですが、本家ゼニスの腕時計はあまり評価されない傾向。

例えば、以前にお伝えしたゼニスポートロワイヤルの場合、エリート搭載モデルは10万円台エルプリメロ搭載モデルは20万円台前半で購入可能でした。

そんな安値傾向の本家ゼニスの腕時計ですが、プラチナモデルでもかなり安い水準

このプラチナケースの高級モデル「エリートHW」は、ギョーシェ仕様の文字盤や、その薄さなど魅力的な要素が多数あるモデル。

  • プラチナ
  • マニュファクチュール
  • 定価は100万円

という高級モデルかつ人気要素も多々あるモデルなのに、なんと2013年と比較して値下がり傾向。

値下がり傾向というだけでなく、プラチナモデルが52万円で買えるというのは、今の時代においてちょっとびっくりする価格だと感じます。

(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年11月
の安値(ヤフオク)
2017年6月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ゼニス
エリートHW
39.0240.655
中古 3年
7ヶ月
¥601,000 ¥520,000 -81,000 86.52%

このエリートHWの“HW”はHand Winding(手巻き)の意味。

エリートというとラジオミールのように自動巻のイメージですが、手巻きも存在するのです。

このモデルが手巻きを採用した理由は、ドレス系モデルとして薄さが重要だからでしょう。

薄さを実現させるために、手巻きムーブメントが採用されているという点もまさに人気要素。

よってこのモデルの人気要素を羅列すると、

  • プラチナ
  • マニュファクチュール
  • 薄型
  • ギョーシェ
  • 左右非対称文字盤デザイン

など多数の要素が存在。

それでいて2013年と比べて値下がり状態かつ、52万円程度で買えるわけですから、とても魅力的だと感じます。

ロレックスが全体的に値上がり傾向であることから、今の相場は高いというイメージですが、このプラチナ製ゼニスのようなお買い得モデルもあるのです。

特に最近、50万円前後の価格帯にはこのエリートHWだけでなく、

のように魅力あるモデルが多々存在。

なお、同じくマニュファクチュールかつプラチナという内容のロレックスチェリーニは、昨年2016年まで60万円台で購入可能でしたが、最近は値段では入手できません。

そのため、プラチナという人気要素を備えるこのエリートHWは、なかなか良い選択だと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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