2016年よりエアキングはスポーツモデルという存在となり文字盤は1種類しかなく、針も“ベンツ針”が採用。そして、ラインナップされているのは116900のみとなりました。
しかし、116900以前のエアキングには様々なモデルが存在し、その中にはなんとホワイトゴールドベゼルモデルまでラインナップされています。
5桁リファレンス時代においてWGベゼル仕様はありませんでしたから、1142xx世代のエアキングはかなりドレス寄りになったともいえるでしょう。
WGベゼル仕様というと、5桁リファレンス時代においてはデイトジャストしかないという印象でした。
また、5桁リファレンス時代のデイトジャストの場合、WGベゼル=5連ブレスレットというイメージが強かった傾向があります。
そのため、WGベゼル仕様のエアキングという存在には、
なのにWGのフルーテッドベゼルという違和感があります。
というより、5桁リファレンス時代よりエアキングをよく知る方にとって、WGベゼル仕様という時点で既に違和感があるでしょう。
そのため、不人気モデルのような気もします。
ですから、値下がり傾向かと思いきや、実はきちんと値上がりしているモデルなのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年7月 の安値(ヤフオク) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エアキング 114234 |
中古 | 4年 11ヶ月 |
¥270,401 | ¥459,000 | 188,599 | 169.75% |
2012年と比較して値上がりした額は20万円水準であるため、ロレックスとしては標準的な値上がりであると感じます。
同世代のオイスターパーペチュアルにもWGベゼル仕様の116034が存在しますが、そちらはエアキングと比べてもう少し高い相場となっています。
ちなみに、オイスターパーペチュアルにはエクスプローラとかなり似ている日本限定モデルがありますが、それはWGベゼル仕様の116034にも存在。
なお、WGベゼル仕様のモデルは、現在エアキングにもオイスターパーペチュアルにもありません。
というよりも、2007年頃から2015年頃までという一時期にのみ登場したモデルであり、WGベゼルのエアキングという存在は、今となってはかなりレアな仕様です。
116900以前のエアキングは、ロレックスのラインナップにおいてエントリーに位置するモデル。
そのエントリーモデルに対してWGベゼルを設定したというのは、「謎」な現象だと思います。
そして、その「謎」なモデルが、生産終了となった今、より一層謎さを増し、かなりレアなモデルに見えてしまいます。