ロレックスブームだった2000年前後において、よく見かけたアクアタイマーGST。
その頃メインで売られるブランドは、ロレックス、オメガ、ブルガリ、カルティエの4つだったため、IWCはそれらと比べてマニアックな存在だったにもかかわらず、人気があったという強いモデルです。
デザインは今見てもとても格好良いですし、人気となる要素も多々備えています。
42mmというサイズは当時としてはかなり大きなモノでしたが、今となっては珍しくないメンズサイズ。
その他にも、
- 2000m防水
- チタン製
という濃い要素があり、これはIWCが製造したポルシェデザインのオーシャン2000とも共通しています。
これだけ知名度も高く、人気も高かったモデルであるにもかかわらず、なんと2000年代前半で生産終了。デビューしたのが1998年頃であるため、ちょっと早すぎた生産終了だと感じます。
そのため早期の生産終了が影響して、意外にも現在では知名度が低いようにも見える「アクアタイマーGST」。
知名度の低さは需要の低さにもつながるため、これだけ良い時計でありながら、2009年と比較して相場は全く変わっていない状況です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年8月 の安値(ヤフオク) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
IWC
アクアタイマーGST IW353601 |
中古 | 7年 11ヶ月 |
¥283,500 | ¥280,800 | -2,700 | 99.05% |
IWCの腕時計は全体的に相場変化がない傾向ですが、アクアタイマーGSTというモデルは値上がりしていても不思議でないモデルに感じます。
それは、
- 人気要素が高い
- 実際かつて人気だった
というだけでなく、
- オーシャン2000の相場と比較してかなり安い
という大きな理由も存在します。
オーシャン2000は現在50万円近い相場ですから、それのIWC版としてマイナス10万円ぐらいが適正価格なのではないかと感じるのです。
将来的に値上がりするかは分かりませんが、このアクアタイマーGSTという時計が、現在お買い得であるのは確かです。
これだけ人気要素が高い時計を20万円台後半で購入することができる、というのは今の相場においてかなり魅力的だと感じます。
同時期のオメガより高かったアクアタイマーGSTですが、今となってはそのオメガと同程度という水準。
人気要素を備えたオーソドックスな3針モデルという中に、「チタン」「2000m防水」というレア要素が備わっているため、高い所有満足感となりそうです。