長年にわたり、4桁リファレンスのスポーツロレックスは「アンティーク」と呼ばれ、希少価値が高いモデルとして高値の傾向です。
例えば、エクスプローラの価格序列は分かりやすく、安い順に14270/114270<214270<1016となります。
最近、スポーツロレックスは全体的に高くなっており、人気のあるスポーツモデルはステンレスでも90万円台という価格帯。
ですから、4桁モデルのアンティークとなるとさらに高いという印象があり、その存在は雲の上と思っているかたもいるかもしれません。
けれども、サブマリーナデイトの1680は、意外にも現在相場が90万円であるため、現行緑サブと同価格で購入可能。
1680は1980年頃製造中止になったという紛れもないヴィンテージモデルであり、その希少性や雰囲気はまさに他の「アンティーク」と変わりません。
1980年代中盤の「アンティーク」と呼ばれるモデルの場合、フチあり文字盤などが存在し、その近代的な印象から相場が安めという事情もあります。
しかし、1680にはフチあり文字盤は存在せず、先のように生産終了となった時期も40年近く前のこと。
ですから、中身も見た目も「アンティーク」に違いないのですが、現行モデルと同じ額で購入可能というのはお得感を感じます。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2014年11月 の安値(ヤフオク) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 1680 |
中古 | 2年 8ヶ月 |
¥706,000 | ¥916,000 | 210,000 | 129.75% |
同じ1680でもかなり高値のモノが存在しますが、それは有名な「赤サブ」です。
有名な赤サブという存在があるゆえに、影に隠れてしまって目立たない通常文字盤の1680。
本来希少な4桁モデルとして現行の緑サブより高くても良いと思うのですが、同じ価格だと逆に目立たなく購入の候補に入りづらいのかもしれません。
しかし、よく考えてみると、
- 独特の雰囲気
- 希少性
において現行の116610LVより1680のほうが濃い要素が詰まっていると感じます。
また、1680は数が少ないため、つけている人も少なく人と被りづらいというメリットも存在。
今人気があるのは116610LVかもしれませんが、同じ予算でよりインパクトの強い4桁リファレンスモデルが購入できるというのは魅力的なことだと感じます。
特に116610LVや116710BLNRを購入しようと考えている方は、4桁モデルを考える価値がかなり高いでしょう。
なお、例外はあるかもしれませんが1680は今でも日本ロレックスがメンテナンスを引き受けてくれる模様です。
また、スイスのロレックスが年式を問わずメンテナンスを引き受けるということが分かったため、今後4桁リファレンスのロレックスに対する評価が徐々に変わるかもしれません。
2014年と比較して20万円以上値上がり状態の1680ですが、まだまだ「安い」と思わせる要素が多い1本です。