近頃値下がり傾向のブルガリですが、人気のあるモデルはすぐに売り切れてしまうという一面もあり、安さを理由に「不人気なブランド」と単純化できない存在です。
人気のあるモデルは主に2000年前後に現行だったモデル。その頃、ブルガリというブランドは今では考えられないほど人気だったのですが、その時代に作られていたモデルの人気は今でも衰えていない様子です。
その傾向はカルティエのパシャにも当てはまり、同じく値下がり傾向が続いているパシャCも良い条件のものはすぐに売れてしまう傾向があります。
そんなブルガリにおいて人気のあるモデルは「スポーツ」や「スクーバ」といったスポーツ系のモデルだけでなく、ドレス系である「ブルガリブルガリ」も需要がある傾向。
特に人気があるのはステンレスブレスレットのモデルなのですが、革ベルトモデルでも程度の良いモノは早い段階で売れてしまうという印象です。
そんな革ベルトのブルガリブルガリの中で、なかなか人気が高いのがこのGMTモデル。
GMTモデルには革ベルト仕様しか無いのですが、一時期はブレスレットモデルと同じかそれ以上という相場でした。
それが今7万5600円という個体が出てきており、まさに他のブルガリと同じく「値下がり」状態なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年8月 の安値(ヤフオク) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
ブルガリブルガリ BB33SLGMT |
中古 | 8年 11ヶ月 |
¥145,000 | ¥75,600 | -69,400 | 52.14% |
先のように、2000年頃に造られたブルガリの場合、大きな値下がりとなっている反面、すぐに売れてしまうという傾向があり、決して不人気ではありません。
革ベルトの腕時計は、ステンレスと比べて人気のない傾向ですが、何本か時計を持っている人にとって「たまには革ベルトが良い」と思われる存在だと思います。
もっとも、コレクションをしている人の場合、革ベルトという存在はパテックフィリップのコンプリケーションかもしれません。
実際、パネライ以外で革ベルトの腕時計ってあまり選択肢が無く、意外に高いという傾向もあるのです。
ですから、10万円以下で買える革ベルトの腕時計は、「たまに使う1本」としてなかなか良いキャラクターだと感じます。
さらに、33mmのブルガリブルガリはジェラルドジェンタ氏オリジナルデザインに近く、今後「欲しい」と思う人が増えても不思議ではない存在。
ジェンタ氏のオリジナルという点では、GMTでない3針モデルのほうが近いですが、より希少かつ人気のあるGMTモデルもかなり面白みがあると思います。