腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

一定の需要がある、ブルガリブルガリBB33SLGMT

2017年7月12日更新
ブルガリのブルガリブルガリについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2008年8月の安値(ヤフオク)と2017年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この8年11ヶ月での変動は¥-69,400だった。

ブルガリブルガリ BB33SLGMTについての考察(2017年7月)

近頃値下がり傾向のブルガリですが、人気のあるモデルはすぐに売り切れてしまうという一面もあり、安さを理由に「不人気なブランド」と単純化できない存在です。

人気のあるモデルは主に2000年前後に現行だったモデル。その頃、ブルガリというブランドは今では考えられないほど人気だったのですが、その時代に作られていたモデルの人気は今でも衰えていない様子です。

その傾向はカルティエパシャにも当てはまり、同じく値下がり傾向が続いているパシャC良い条件のものはすぐに売れてしまう傾向があります。

そんなブルガリにおいて人気のあるモデルは「スポーツ」や「スクーバ」といったスポーツ系のモデルだけでなく、ドレス系である「ブルガリブルガリ」も需要がある傾向。

特に人気があるのはステンレスブレスレットのモデルなのですが、革ベルトモデルでも程度の良いモノは早い段階で売れてしまうという印象です。

そんな革ベルトのブルガリブルガリの中で、なかなか人気が高いのがこのGMTモデル。

GMTモデルには革ベルト仕様しか無いのですが、一時期はブレスレットモデルと同じかそれ以上という相場でした。

それが今7万5600円という個体が出てきており、まさに他のブルガリと同じく「値下がり」状態なのです。

ブルガリ ブルガリブルガリ(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2008年8月
の安値(ヤフオク)
2017年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ブルガリ
ブルガリブルガリ
BB33SLGMT
中古 8年
11ヶ月
¥145,000 ¥75,600 -69,400 52.14%

先のように、2000年頃に造られたブルガリの場合、大きな値下がりとなっている反面、すぐに売れてしまうという傾向があり、決して不人気ではありません。

革ベルトの腕時計は、ステンレスと比べて人気のない傾向ですが、何本か時計を持っている人にとって「たまには革ベルトが良い」と思われる存在だと思います。

もっとも、コレクションをしている人の場合、革ベルトという存在はパテックフィリップコンプリケーションかもしれません。

実際、パネライ以外で革ベルトの腕時計ってあまり選択肢が無く、意外に高いという傾向もあるのです。

ですから、10万円以下で買える革ベルトの腕時計は、「たまに使う1本」としてなかなか良いキャラクターだと感じます。

さらに、33mmのブルガリブルガリジェラルドジェンタ氏オリジナルデザインに近く、今後「欲しい」と思う人が増えても不思議ではない存在。

ジェンタ氏のオリジナルという点では、GMTでない3針モデルのほうが近いですが、より希少かつ人気のあるGMTモデルもかなり面白みがあると思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。