5桁時代のスポーツロレックスの中であまり値上がりしていない傾向だったエクスプローラ2。
しかし、そんなエクスプローラ2は最近高くなってきており、近頃40万円台後半の個体が増えたという印象です。
特に高くなったという印象なのは白文字盤。最近黒文字盤より白文字盤が高いというのはデイトナだけでなく、エクスプローラ2でも同様の模様です。
また、エクスプローラ2には文字盤色にかかわらず高めのモデルが存在し、それはルーレット仕様の後期モデルです。
2007年よりステンレスのGMTマスター2が6桁化され、その前後に多くのモデルに6桁時代の特徴が見られるようになりました。
エクスプローラ2の場合はM番あたり以降、
- ムーブメントが新しくなった
- 通称ルーレット化
という変化があり、それらが後期モデルとして高値となっているのです。
特にムーブメントが新しくなったというのは5桁最終のGMTマスター2と同様で、価値を感じさせるポイント。
M番のGMTマスター2はかなり数が少ない時計として現在とても高値ですが、モデルチェンジが2011年であるエクスプローラ2のM番はそれほど珍しくはありません。
そのため、通常のエクスプローラ2より10万円程度高いものの、GMTマスター2と比べると同じ変化ながらだいぶ安く買える存在でもあるのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年7月 の安値(ヤフオク) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エクスプローラ2 白文字盤 M番 16570 |
中古 | 5年 0ヶ月 |
¥320,775 | ¥550,800 | 230,025 | 171.71% |
そしてこのM番のエクスプローラ2は、現時点で値上がりした額が20万円以上と通常のエクスプローラ2より値上がり額が優秀です。
とはいえ、先の通り通常のエクスプローラ2は現在値上がり傾向であるため、まだ価格変化の影響を受けていないM番のエクスプローラ2は今が安いということにもなりそうです。
確かに16570として55万円という価格はかなり高く感じます。しかし、M番という年式の希少種がミルガウスと同じ価格と考えてみると、安く感じるから不思議です。
ちなみに黒文字盤の場合、2012年頃まで30万円台後半という相場で白文字盤より若干高かったのが、現在は白文字盤と同様の相場。
過去価格との価格差が少ない黒文字盤が魅力的である一方、最近高めの白文字盤を同じ価格で買うことができるため、どちらの文字盤にするかは迷うところだと感じます。
どちらの文字盤色にしても、5桁時代の見た目かつ、6桁時代のアイコンである“ルーレット”という仕様を兼ね備えた16570は、とても通な1本だと感じます。