相場が動きそうなGMTマスター2といえば、黒青ベゼルの116710BLNRという印象があります。
116710BLNRはデビューした2013年から新品実勢価格が90万円前後という相場であり、デビュー4年後の中古相場は落ち着くどころか値上がり状態です。
そんな116710BLNRですが、1年前に発生した『スポーツロレックス値下がり現象時』には若干の値下がり。
スポーツロレックスの相場は、2013年より2014年が高く、2015年はさらにそれより高くなるというような状況でした。それが、2016年8月頃に安くなるという現象が起こり、数多くの人気モデルが値下がりとなったのです。
とはいってもその相場は80万円台後半と極端に安くなったわけではありませんでした。
1年前も今もそうですが、6桁時代のGMTマスター2やサブマリーナデイトはどんなに安くても70万円台という印象があるため、80万円台後半という額でも「ちょっと安い」という認識だったと思います。
しかしその頃、黒ベゼルの116710LNはなんと65万円で購入可能だったのです。
デイト+セラミックベゼルモデルは先のように70万円以上するイメージだった中、65万円で売られていた116710LNはかなり安い相場。
その為、65万円で116710LNが手に入るということは、2016年9月の記事にて「お得な6桁リファレンス時代のスポロレ」としてお伝えした通り。
そして、その記事から1年後の今、116710LNは9万円もの値上がり状態となっています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年9月 の安値(楽天) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 116710LN |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥650,000 | ¥740,000 | 90,000 | 113.85% |
GMTマスター2といえば黒青べゼルの116710BLNRというイメージが強いため、黒ベゼルは65万円でもあまり注目されていなかったように思います。
しかし、地味に見えた黒ベゼルの実力を侮ってはならなかったのです。
1年前に116710LNを買った方は、1年使って楽しんで9万円の値上がりを体験するということができたことでしょう。
ちなみに、2010年における116710LNの相場は48万円という水準だったため、その時点で買った人はもっと凄い値上がりとなっています。
116710LNは、2007年にデビューした当時より、人気モデルという印象はありませんでした。唯一の黒ベゼルとなったため、逆に旧モデルの値上がりを引き起こしたりするなど、「色付きベゼル」の価値を高めたきっかけを与えたモデルです。
そのため、116710LNが1年という短期間で9万円もの値上がりをするということについて、意外だと感じる人も多いかもしれません。