5連ブレスレットのデイトジャストは最もオーソドックスな高級腕時計像の象徴的なモデルであり、そのオーソドックスさから人気要素は低い傾向です。
また、5桁リファレンスのデイトジャストが現行だった時代の大半はロレックスブーム以前であるため、「オーソドックスなモデルとして」6桁時代より買われた傾向が多いようで、数多くの個体が存在します。
デイトジャストが6桁となった2004年には既にスポーツロレックスの人気が高まっている時期であり、デイトジャストよりスポーツロレックスを選択した人が多いように感じます。
そのため、5桁リファレンス時代のデイトジャストは“オーソドックスなモデル”ということに加え、“数が多い”という点から、希少性を感じづらいモデルです。
ですから、ブレスレットまでコンビ仕様の16233でも30万円台半ばで購入可能。
通常、コンビモデルの相場はステンレスより高いため、ステンレスモデル(16200)と同等の相場である16233はかなり評価されていないという印象になります。
しかし、そんな16233でもすごく評価されている仕様が存在。
それが、10Pコンピュータ文字盤です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年3月 の安値(ヤフオク) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトジャスト コンピュータ文字盤 16233G |
中古 | 5年 6ヶ月 |
¥348,600 | ¥628,000 | 279,400 | 180.15% |
デイトジャストの文字盤ラインナップには様々な仕様がありますが、その中でもかなり高い部類に位置するのがこの10Pコンピュータ文字盤。
実際、人気がある様子で、最近この記事の個体と同じ仕様のモノが2本程度売れている様子を確認しています。
ちなみに、16233は同じ仕様でもブレスレットが伸びている場合安い傾向であるため要注意。5桁時代のデイトジャストは構造的にブレスレットが伸びやすいため、使用頻度が高いと伸びる傾向があります。
2012年頃までは、伸びていない個体の相場でも16233の通常文字盤が20万円台、16234に至っては25万円以下という相場でした。
その頃の相場において、コンピュータ10P文字盤は約34万円だったため、やはり相対的に高い存在だったのです。
2012年頃割高感のあった10Pコンピュータ文字盤ですが、結果的に値上がり額がより高い状況となったのは10Pコンピュータ文字盤のほう。
16234の値上がり額約10万円に対し、コンピュータ文字盤は30万円近い値上がりとなっているのです。
30万円近い値上がりというとスポーツロレックスに限るという印象ですが、デイトジャストでもこの10Pコンピュータ文字盤のように強いモデルが存在するのです。