2016年12月頃からエルプリメロ搭載のデイトナ、16520が急激に値上がりし、1ヶ月単位で高くなっていくという状況が続いています。
16520自体の相場が高くなるということは、以前から高く評価されていたA番やP番はもっと高くなるという現象となり、P番に関しては400万円以上という相場になっています。
P番はデイトナの最終年式であるために高く、なおかつP番の途中で116520にモデルチェンジされたという経緯を持つため特に数が少ないという特徴があります。
ではなぜA番も評価されているのかというと、A番の時期に新しくなった要素があるからです。
最も大きな変更こそ、フラッシュフィット中央部分が一体型となった点。
一体型フラッシュフィットといえば、2001年にモデルチェンジされたエクスプローラ114270の印象が強いですが、実はデイトナでは1999年から存在する要素なのです。
さて、そんなA番のエルプリデイトナですが、コンビではまだまだ安く購入することが可能。
とはいえ、最近コンビのエルプリモデルである16523には値上がりの兆しが見えつつあり、その相場は若干高くなっています。
2017年の3月まではA番の16523でも102万円(黒文字盤)と他の年式と変わらない額で売られていたのが、今ではA番だと110万円以上(シャンパン文字盤)。
最も安い16523が現在100万円以上であるため、16523はA番に限らず半年前と比べて値上がりしているという状況です。
16523には黒文字盤、白文字盤、シャンパン文字盤がありますが、これまで最も人気が無かったのはシャンパン文字盤。
しかし、このシャンパン文字盤の色合いは16523にしか無いものであり、今こそクラシックデイトナらしい色合いとしてとても魅力的に見える配色だと思います。
そして、16523は最近でこそ大きな値動きが無いという印象ですが、実は2011年と比べると50万円以上も高くなっている優秀なモデル。
16520がこれだけ高くなった今、値上がりの兆しを見せている16523は要注意な時期に突入していると言えるでしょう。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年5月 の安値(ヤフオク) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ シャンパン文字盤 A番 16523 |
中古 | 6年 4ヶ月 |
¥616,000 | ¥1,134,000 | 518,000 | 184.09% |
16520を見れば分かるように、文字盤の色によってその相場は大きく異なります。
そして、16523の文字盤色の中で、特に最近強い個性を感じるのがこのシャンパン文字盤なのです。
ただ、シャンパン文字盤はクラシカルな見た目のため、A番のような最終に近い品番よりも、シングルロックの前期モデルのほうがより魅力が引き立つという点もあります。
とはいえ、A番の時期にはグレー文字盤も存在。そのため、A番の時期にシャンパン文字盤を選んだユーザーは少数派だと思われるため、A番のシャンパン文字盤は希少な存在という見方もできるのです。
そのため、見極めが難しいところなのですが、良い要素が多々あるのは確か。
いずれにしても16520の値上がりに影響を受け、少しでも16523が高くなるならば、このA番シャンパン文字盤は間違いない選択だったということになるでしょう。