グラスヒュッテオリジナルのパノリザーブと、ランゲ&ゾーネのランゲ1は似ている印象です。
実際、どちらもドイツのマニュファクチューラーであるため、似ているのは自然だという印象もあります。
ではデザインはどちらが先かというと、1994年に出たランゲ1が先であり、パノリザーブの登場は2000年以降とだいぶ後のことなのです。
しかし、パノリザーブに対して、ランゲ1の真似であるというような批判はありませんし、実際パノリザーブはとても魅力的に見える存在です。
ではなぜ、パノリザーブが魅力的なのかといえば、そこにはいくつかの要素が存在するといえるでしょう。
1つは、グラスヒュッテオリジナルとランゲ&ゾーネはもともと同じ会社だったという点。
グラスヒュッテオリジナルが保有していたランゲブランドが、リシュモン入りして生まれたのがランゲ1なのです。
2つ目は、グラスヒュッテオリジナルの時計作りが魅力的だという点。
パノリザーブは確かにランゲ1から影響を受けたと思われるデザインですが、そこにはオリジナルの世界観を感じるという魅力が存在します。
また、パノグラフのような独創的なモデルがあるという点も、グラスヒュッテオリジナルが魅力的に感じる点でしょう。
ということで、元は同じ会社だったという点とグラスヒュッテオリジナルの時計造りが魅力的という点から、パノリザーブは良い時計として扱われている傾向なのです。
しかし、パノリザーブとランゲ1には圧倒的な差が1つあります。
それは価格です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年6月 の安値(ヤフオク) |
2017年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
グラスヒュッテオリジナル
パノリザーブ 65-01-02-02-14 |
中古 | 4年 3ヶ月 |
¥774,900 | ¥828,000 | 53,100 | 106.85% |
ランゲ1の場合、その最低価格は現在200万円以上という水準であり、パノリザーブの倍以上高い水準です。
また、基本的にステンレスモデルは存在せず、ブレスレットモデルも少数派。
正確に言えばランゲ1にはステンレスモデルが存在するのですが、レアすぎて逆に高い存在です。
それに対して、レギュラーモデルとしてパノリザーブにはステンレスモデルもブレスレットモデルもあり、その相場は今でも80万円台という水準です。
ランゲ1はムーブメントの造りが良いと言われますが、グラスヒュッテオリジナルのスワンネックが特徴的な自社製ムーブメントもそれに負けないぐらい魅力があるのではないでしょうか。
よって、“良い時計を適正価格で買いたい”というニーズに対して、今最も答えとしてふさわしいのが、このグラスヒュッテオリジナルのパノリザーブだと感じます。